博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

青年期の自己表明に関する研究

中学・高校生の友人関係を対象として

定価: 8,250 (本体 7,500 円+税)
自己表明の質的特徴を捉える上で欠くことのできない受け手としての側面を含め、青年期の友人関係の中での自己表明の発達を量的、質的分析により実証的に解明。

【著者略歴】
柴橋祐子(しばはし ゆうこ)
1957年 石川県金沢市に生まれる
1980年 千葉大学教育学部卒業
1982年 筑波大学大学院教育研究科修士課程修了
1997年 千葉大学大学院教育学研究科修士課程修了
2002年 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程後期修了
2002年 東京学芸大学より博士(教育学)の学位を授与される
現在 跡見学園女子大学文学部助教授、臨床心理士

専門は発達心理学、教育臨床心理学
目次を表示します。
第1章 アサーション研究の概観と本研究の目的
 第1節 青年期の友人関係における自己表明の意義
  1.主張性訓練の歴史経緯
  2.青年期の友人関係におけるアサーションの意義
  3.青年期のアサーション援助のための基礎的研究の必要性
 第2節 アサーションに関する実証的な研究の現状と課題
  1.アサーションに関する実証的な研究
  2.アサーションに関する実証的な研究の課題
 第3節 本研究の目的
  1.本研究における自己表明のあり方を捉える立場
  2.本研究の目的
第2章 青年期の友人関係における「自己表明」と「他者の表明を望む気持ち」の発達的特徴
 第1節 友人関係における「自己表明」:研究1-1
  1.自己表明に関する質問項目の作成
  2.友人関係における自己表明の発達的特徴
 第2節 友人関係における「他者の表明を望む気持ち」:研究1-2
  1.他者の表明を望む気持ちに関する質問項目の作成
  2.他者の表明を望む気持ちの発達的特徴
 第3節「自己表明」と「他者の表明を望む気持ち」の関係:研究1-3
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第3章 青年期の友人関係における自己表明のあり方の類型とその心理的背景
 第1節 類型の出現頻度の比較:研究2-1
  1.目的
  2.方法
  3.結果と考察
 第2節 各類型の心理的背景に関する事例的検討:研究2-2
  1.目的
  2.方法
  3.各被験老の面接結果と考察
第3節 各類型の心理的背景の比較
  1.各類型の特徴
  2.自己表明のあり方に関わる心理的側面について
第4章 青年期の友人関係における「自己表明」と「他者の表明を望む気持ち」の心理的側面
 第1節 自己表明の心理的側面に関する尺度の作成:研究3-1
  1.自由記述による項目の収集
  2.自己表明の心理的側面の下位分類
 第2節「自己表明」と「心理的要因」の関連:研究3-2
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第3節「他者の表明を望む気持ち」と「心理的要因」の関連:研究3-3
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
 第4節 4類型の「心理的要因」の比較:研究3-4
  1.目的
  2.方法
  3.結果
  4.考察
第5章 総合的考察
 第1節 本研究のまとめ
  1.「自己表明」と「他者の表明を望む気持ち」の2側面から見た自己表明のあり方
  2.「自己表明」と「他者の表明を望む気持ち」の発達とその心理的背景
 第2節 青年期の友人関係におけるアサーションの発達援助
  1.心理的側面の発達的特徴を考慮したアサーション援助
  2.個人差を考慮したアサーション援助
  3.教育の場での援助の方向性
 第3節 本研究の意義と今後の課題
引用文献
謝辞
付録
著者柴橋祐子 著
発行年月日2004年04月30日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1435-1