博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

認知と感情の関連性

気分の効果と調整過程

定価: 12,100 (本体 11,000 円+税)
認知と感情はどのように関連しあっているのか?主として記憶と気分の関係に注目し、気分の効果を調整する過程と調整に関わる要因について実証的に解きあかす。

【著者略歴】
富山尚子(とみやま なおこ)
1988年 東京女子大学文理学部心理学科卒業
1994年 お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了
2002年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了
博士(人文科学)
現在 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科助手

専門分野
認知心理学、発達心理学
目次を表示します。
第1章 序 論
 1.1 はじめに
 1.2 認知と感情の関連についての研究における“気分”と“認知行動”
 1.3 記憶における気分の効果とその問題点
 1.4 記憶と気分の関連に関するモデルとその問題点
 1.5 統合的なモデルに向けての課題
 1.6 本研究の目的と構成
第2章 気分生起時の気分の調整要図
 2.1 気分生起時における気分の調整の可能性
 2.2 研究2-1:イメージ課題における自己の関与 
     予備調査2-1-1:気分を生起させる場面の選択
     予備調査2-1-2:イメージ法による気分の生起
     本調査
 2.3 研究2-2:イメージ課題で想起された内容の検討 
 2.4 全体的考察
第3章 記憶における気分の影響―気分生起時の要因からの検討―
 3.1 記憶における気分生起要因の違いについて
 3.2 研究3-1:気分を生起させる要因の違いと学習時の気分の効果
    予備調査3-1-1:刺激語の選択
    本調査
 3.3 研究3-2:気分を生起させる要因の違いと再生時の気分の効果
 3.4 全体的考察
第4章 記憶における気分の影響
    ―気分生起時の要因と学習時および再生時の要因との関連―
 4.1 学習時(再生時)の自己(他者)関連性の要因の影響について
 4.2 研究4-1:気分生起要因と自己(他者)関連性の要因との関連
    ~学習時の自己関連的処理の影響~
 4.3 研究4-2:気分生起要因と自己(他者)関連性の要因との関連
    ~学習する単語の自己関連性の影響~
 4.4 研究4-3:気分生起要因と自己(他者)関連性の要因との関連
    ~自己関連的再生の影響~
 4.5 研究4-4:気分生起要因と自己(他者)関連性の要因との関連
    ~学習時の自己関連的処理と自己関連的再生の影響~
 4.6 研究4-5:気分生起要因と自己(他者)関連性の要因との関連
    ~日常記憶の再生における自己関連的再生の影響~
 4.7 全体的考察 
第5章 記憶における気分の影響―再生時の気分の調整についての検討―
 5.1 再生時における気分の調整の可能性
 5.2 研究5-1:他者起因性の気分の影響にみられる時系列的変化
    ~日常記憶再生課題~
 5.3 研究5-2:他者起因性の気分の影響にみられる時系列的変化
    ~単語の学習・再生課題~
 5.4 研究5-3:文作成時の気分の影響と時系列的変化
 5.5 全体的考察 
第6章 記憶における気分の影響―児童を対象にした研究―
 6.1 発達的見地からの検討 
 6.2 研究6-1:文形式の記憶材料の学習・再生課題における気分の影響
 6.3 研究6-2:日常記憶の再生課題における気分の影響と時系列的変化の可能性 
 6.4 全体的考察
第7章 総括的討論
 7.1 本研究の結果とまとめ
 7.2 統合的なモデルの提案
 7.3 本研究の意義
 7.4 今後の展望
 7.5 今後の課題
引用文献
付録
謝辞
著者富山尚子 著
発行年月日2003年12月25日
頁数260頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1407-8