博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

ストレス対処から見た心配の認知的メカニズム

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)

日常生活上の問題を解決する努力が、制御困難な心配に変容するプロセスを明らかにした研究書。ストレス対処研究と異常心理学のインターフェースを提供する。

【著者略歴】
杉浦義典(すぎうら よしのり)
1973年 愛知県に生まれる
1996年 東京大学教育学部教育心理学科卒業
1998年 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了
2000年 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2001年 日本学術振興会特別研究員(PD)
2002年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(博士(教育学))
現在 信州大学人文学部助教授
※略歴は刊行当時のものです※

専攻
異常心理学・臨床心理学

著書
『Problem-Solving Model of Worrying』(風間書房 2005)など
目次を表示します。
緒言
はじめに
第1部 研究の展望
第1章 先行研究の概観
 1.1 心配とは何か  
 1.2 心配の現象的性質 
 1.3 不安認知のメカニズム:自動的処理と制御的処理
 1.4 心配の背後の自動的処理に着目した研究 
 1.5 心配の能動性に着目した研究 
 1.6 問題解決という目的に着目する重要性
第2章 研究の目的と方法論
 2.1 研究の概念的枠組み  
 2.2 研究の方法論  
 2.3 研究の構成  
第2部 問題解決の動機と方略に着日した心配の実証研究
第3章 研究1 問題解決の動機と心配の制御困難性の関連
 3.1 問題意識  
 3.2 先行研究の知見:心配の問題解決志向性
 3.3 目的  
 3.4 方法  
 3.5 結果  
 3.6 考察  
 3.7 要約  
第4章 研究2 問題解決方略と思考の制御困難性の関連
 4.1 問題意識  
 4.2 先行研究の知見:対処方略と思考の制御困難性
 4.3 目的  
 4.4 方法 
 4.5 結果と考察
 4.6 総合的考察
 4.7 要約
第5章 研究3 問題解決方略と思考の制御困難性の関連を媒介する要因
 5.1 問題意識  
 5.2 先行研究の知見:思考を持続させる認知
 5.3 目的  
 5.4 方法  
 5.5 結果と考察 
 5.6 総合的考察 
 5.7 要約  
第3部 結  論
第6章 研究の結論とその示唆
 6.1 心配のメカニズム  
 6.2 動機づけ理論の枠組みによる心配のメカニズムの再定式化
 6.3 研究の位置付け:ストレス対処との関連で
 6.4 今後の研究への示唆
 6.5 結語 
引用文献
あとがき
著者杉浦義典 著
発行年月日2003年09月15日
頁数140頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1383-5