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ロールレタリングに関する臨床教育学的研究

定価: 6,600 (本体 6,000 円+税)
仮想の形で「自分から相手へ」「相手から自分へ」と書簡を往復するロールレタリングという心理技法の成立、発展ならびに理論・特徴を体系的に論じる。

【著者略歴】
岡本茂樹(おかもと しげき)
1958年 兵庫県尼崎市生まれ。
武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科博士課程修了。
臨床教育学博士(武庫川女子大学)。臨床心理士、学校心理士。
甲南女子高等学校教諭を経て、兵庫県立教育研修所、大阪府池田市教育研究所ならびに兵庫県尼崎市教育総合センターにてカウンセラーを務める。
日本ロールレタリング学会の発起人。
目次を表示します。
序章 
 第1節 問題の所在
 第2節 研究の目的と方法
 (1)研究の目的
 (2)研究の方法
 (3)研究内容の概要
第1章 史的視座から捉えたロールレタリング
 第1節 少年院教育における処遇の変遷
 第2節 ロールレタリングの支援技法の誕生と発展
 第3節 ロールレタリングの支援技法としての課題
第2章 「書くこと」の心理臨床的意味 
 第1節 関係性から生まれる「書くこと」
 第2節 学校教育における「書くこと」の教育的意義
 第3節 矯正教育における「書くこと」の導入とその教育的意義
 第4節「書くこと」の効果と心理臨床的意味 
第3章 ロールレタリングの理論 
 第1節 ロールレタリングの理論的基盤の検討
 第2節 「甘え」理論からみたロールレタリング
 第3節 日本独自の心理療法としてのロールレタリング
第4章 カウンセリングに導入したロールレタリング
 第1節 摂食障害の生徒への導入事例
 第2節 虐待連鎖に怯える母親の事例
 第3節 カウンセリングのなかでのロールレタリングの実践
第5章 学校教育に導入したロールレタリング
 第1節 学校教育におけるロールレタリング導入の意義
 第2節 ロールレタリングの実践事例 
 (1)「もの」の立場に立つロールレタリング
 (2)物語文を用いた学級運営の方法へのロールレタリングの導入
 (3)「遺書体験」による課題ロールレタリング
 (4)「自分の気持ちを知るためのワーク」
第6章 ロールレタリングの臨床教育学的実践の要件
 第1節 学校教育におけるロールレタリング
 第2節 矯正教育におけるロールレタリング
 第3節 ロールレタリングの指導者として 
終章 ロールレタリングの臨床教育学的意義
 第1節 総合考察 
 (1)これまでの考察を通して明らかになったこと 
 (2)支援技法としてのロールレタリングの臨床教育学的意義
 第2節 今後の課題と展望
引用文献ならびに注 
参考文献 
資料 
あとがき 
著者岡本茂樹 著
発行年月日2003年01月31日
頁数202頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1358-3