教室空間における着席位置の意味
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序章 本研究の目的と論文の構成
第1節 本研究の目的
第2節 論文の構成
第一部 研究の意義と理論的位置づけ
第1章 非言語行動・空間行動・座席行動
第1節 非言語行動研究の意義
1)非言語行動の重要性
2)非言語行動の機能
3)非言語行動の種別
4)チャネル間の相対的な影響力
5)視線と身体・頭部の方向
第2節 人間の空間行動
1)空間行動の重要性
2)なわばり行動
第3節 スペーシングの概念
第4節 スペーシング行動に関する先行研究
1)個人特性要因
2)相互作用要因
3)個人空間の侵害
第5節 空間行動としての座席行動
1)座席行動の定義
2)座席行動の特質
第6節 座席行動に関する先行研究
1)個人特性要因
2)相互作用要因
3)座席配置の効果
第7節 対人距離と対面角度に関する知見の整理
第8節 まとめ
注
第2章 教室内座席行動の諸研究および本研究の課題
第1節 座席行動場面としての教室空間
1)教室空間の特質
2)固定相空間
第2節 教室内座席行動に関する先行研究
第3節 先行研究の問題点と本研究の課題
1)着席位置を記述するための教室空間の分割法(課題1)
2)スペーシング概念による着席位置の説明(課題2)
3)拡大されたスペーシング概念による着席位置の説明(課題3)
第4節 まとめ
注
第二部 実証研究
第3章 教室空間の合理的分割法の開発
第1節 目的
第2節 方法
1)被験者と教室
2)実際の着席位置
3)座席の好みテスト
第3節 結果
1)好みスコア
2)因子分析
3)座席の好みと実際の着席位置
第4節 考察
1)新しい教室分割法の提案
2)4つのゾーンの関係
3)学生の自由意志による着席位置
第5節 まとめ
注
第4章 スペーシング概念による着席位置の説明
第1節 目的
第2節 方法
1)被験者、着席位置の記録および教室の状況
2)着席位置の測定と群構成
3)対人距離テストによる対人距離の測定
第3節 結果
1)対人距離スコアの平均値
2)着席位置要因の主効果
3)親和性要因の主効果
4)着席位置要因と親和性要因の交互作用
第4節 考察
1)着席位置と対人距離の大きさ
2)3つの前提条件についての検討
(1)座位と立位の空間行動の共通性
(2)教師と学生の二者問交渉場面としての教室
(3)教室のゾーン分割の有効性
3)左右両端ゾーソの意味
第5節 まとめ
注
第5章 拡大されたスペーシング概念による着席位置の説明
第1節 目的
第2節 方法
1)座席行動調査
(1)座席位置ゾーンへの指向性(好み)の測定
(2)状況設定による座席位置への指向性の測定
(3)移動傾向と固執傾向の読みとり
2)EPPS性格検査
第3節 結果
1)座席位置ゾーンへの指向性と群構成
2)ゾーソ指向性得点の算出と各群のゾーソ指向性
3)誘意性の違いとゾーン指向性
4)他の座席ゾーンへの移動傾向
5)座席ゾーンへの固執傾向
6)各群における社会的動機
第4節 考察
1)作業仮説の検討
2)達成動機・授業への興味による着席位置の説明とその限界
3)親和動機・教師への親しみによる着席位置の説明とその限界
4)両次元による着席位置の説明
5)教師と授業への態度による4ゾーンの説明
6)スペーシングによる教室内なわばり行動の説明
7)態度としての座席行動
第5節 まとめ
注
第三部 総合的考察と展望
第6章 本研究の成果と総合的考察
第1節 「着席位置」概念の意味の検討
第2節 4ゾーソとしての着席位置
1)4ゾーソ構造の発見
2)4ゾーソ分割法の利点
3)教室分割法の迷路から抜け出す
第3節 スペーシングとしての着席位置
1)拡大したスペーシング概念
2)2つの態度とスペーシング
3)スペーシングの対象としての教師
第4節 4ゾーン構造とスペーシングの関係
第5節 4ゾーソへの着席と教師への態度
第6節 教室の座席行動の生起過程
第7節 まとめ
第7章 残された問題と今後の課題
第1節 研究成果の普遍性の検討(1):教室場面
1)物理的要因
2)個人特性要因
3)相互作用要因
4)諸要因の相対的重要性
第2節 研究成果の普遍性の検討(2):集会室場面
第3節 研究成果の普遍性の検討(3):会議室場面
第4節 ゾーソ内座庸行動とクラスメイトへのスペーシング
第5節 研究成果の利用
第6節 まとめ
注
引用文献
付 録
付録1 EPPSで用いられている性格特性の陳述
付録2 図表タイトルー覧
あとがき