博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

  • 残部僅少

王朝歴史物語の生成と方法

定価: 18,700 (本体 17,000 円+税)
『栄花物語』『大鏡』における歴史語りの方法、歴史物としての生成過程、歴史物語の構造について総合的に明らかにし、『大鏡』の諸本系統の発生と享受をも究明。

【著者略歴】
加藤静子(かとう しずこ)
1946年、茨城県に生まれる。
東京教育大学大学院日本文学専攻博士課程退学。
都留文科大学文学部教授。
目次を表示します。
緒言
凡例
Ⅰ 『栄花物語』歴史語りの位相
 第一章 実在人物の提示と呼称―『枕草子』『紫式部日記』を介して
     『栄花物語』を読む―
 第二章 『栄花物語』における藤原道長をめぐる呼称
 第三章 立后の大饗記事から―『栄花物語』正編作者の位相―
 第四章 『栄花物語』における<世の人>
 第五章 『栄花物語』の表現性―人の死をめぐる叙述、和漢の地平―
Ⅱ 『大鐘』歴史語りの場と歴史の枠組
 第一章 『大鏡』における<語り手>―雲林院菩提講に詣でた女性―
 第二章 『大鏡』歴史の枠組
 第三章 道長伝の構成―いわゆる「藤氏物語」の位置づけ―
 第四章 『大鏡』と家伝・本系帳
 第五章 家伝・国史・本系帳―数種の百川伝から―
Ⅲ 『大鏡』の方法
 第一章 「言約にして事詳か」―『大鏡』歴史語りの基盤―
 第二章 逸話の実体と『大鏡』の手法
 第三章 官人のまなざし―花山帝紀―
 第四章 時平伝と天神説話
 第五章 道長登場逸話の形成
 第六章 なぜ弓の名手なのか―聖徳太子・道真・道長―
 第七章 背景としての内裏・大内裏という空間
 第八章 逸話をつなぐ、まとめる
Ⅳ 『大鏡』諸本研究が拓く地平
 第一章 校訂が付された東松本『大鏡』が示す本文状況
 第二章 東松本『大鏡』と『今鏡』断簡・旧尾州家蔵『源氏物語』
 第三章 裏書分註本系統の裏書
 第四章 『大鏡』成立年時の想定
あとがき
索引
著者加藤静子 著
発行年月日2003年11月30日
頁数576頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1393-4