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脳性まひ児の動作不自由と動作発達

定価: 7,480 (本体 6,800 円+税)

脳性まひ児の動作訓練に熟達した指導者がもつ経験的知識を、客観的データによって裏付けると共に、長期にわたる追跡研究で明らかになった動作発達支援の要点を提示。

【著者略歴】
佐藤 曉(さとう さとる)
1959年 埼玉県生まれ。
筑波大学大学院教育研究科修了。
鹿児島経済大学を経て、現在岡山大学助教授。
専門、障害児心理臨床・教育臨床。
博士(学校教育学)。
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序章 問題の所在と研究の目的
 第1節 科学としての動作訓練法に向けて
 第2節 動作訓練法の技術とは何か
 第3節「見立て」の技術を支える知識を体系化する
 第4節 研究の目的
 第5節 本書の構成
第1章 脳性まひ児の運動発達研究
 第1節 脳性まひ児の歩行獲得にかかわる諸要因
  1 反射活動・姿勢反応
  2 粗大運動の獲得
  3 病型
  4 その他の要因
 第2節 脳性まひ児の運動発達経過
  1 移動パターンからみた発達経過
  2 二次障害について
第2章 動作訓練法―概略とモデルパターン動作―
 第1節 動作訓練法の開発
 第2節 脳性まひ児の動作不自由
 第3節 訓練技術
  1 モデルパターン動作
  2 訓練の道具としてのモデルパターン動作
  3 訓練課題の見立て
第3章 モデルパターン動作の獲得度を指標とした動作不自由と動作発達の分析(1)
   ―実用歩行を獲得していない脳性まひ児を対象とした分析―
 第1節 目的
 第2節 方法
  1 検査対象と資料の収集
  2 検査方法
 第3節 結果
  1 検査結果の得点化
  2 動作不自由の臨床像の分析
  3 フォローアップによる動作の変容
 第4節 考察
第4章 モデルパターン動作の獲得度を指標とした動作不自由と動作発達の分析(2)
   ―座位獲得過程にかかわる動作要素とその学習困難に関する分析―
 第1節 目的
 第2節 方法
  1 検査対象と資料の収集
  2 検査方法
 第3節 結果および考察
  1 座位獲得過程にかかわる動作要素
  2 座位獲得過程における動作の学習
 第4節 総合考察
第5章 モデルパターン動作の獲得度を指標とした動作不自由と動作発達の分析(3)
   ―実用歩行を獲得している脳性まひ児を含めた分析―
 第1節 目的
 第2節 方法
  1 検査対象と資料の収集
  2 検査方法
 第3節 結果
  1 動作不自由評定尺度の作成
  2 動作不自由の臨床像の分析
  3 フォローアップによる動作の変容
 第4節 考察
第6章 モデルパターン動作の獲得度を指標とした動作不自由と動作発達の分析(4)
   ―歩行,座位保持,移動運動獲得の可能性と条件―
 第1節 目的
 第2節 方法
  1 検査対象と資料の収集
  2 検査方法
 第3節 結果
  1 対象児の類型化
  2 各類型の臨床像
  3 類型の変化
  4 移動運動と尺度得点との対応および移動運動の変化
 第4節 考察
第7章 脳性まひ児の動作発達経過―事例をまじえた総括―
 第1節 動作発達の道筋について
 第2節 低緊張で動きの少ない子ども
 第3節 Gパターンからの解放の途上にある子ども
  1「全身屈曲定型」タイプ
  2 痙性の影響が強いタイプ
 第4節 弱い痙性を示しつつ緊張の低下した子ども
  1 「低痙性・座位抗重力動作不自由」タイプ
  2 「低痙性・立位膝立ち位抗重力動作不自由」タイプ
 第5節 運動発達経過の総括
 第6節 今後の課題
終章 これからの脳性まひ児の訓練をめぐって
 第1節 脳性まひ児の訓練効果
  1 研究デザインの問題
  2 評価測度の問題
 第2節 訓練ゴールの設定を支える考え方
  1 障害モデルと訓練ゴール
  2 障害モデルにおける次元間の関連
 第3節 関連領域からの示唆
  1 訓練と日常生活とをつなぐもの
  2 能力の視点から関係性の視点へ
文献
あとがき
著者佐藤曉 著
発行年月日2002年12月15日
頁数160頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1345-3