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自伝的記憶の時間的体制化

テレスコーピングとFOGを中心として

定価: 7,700 (本体 7,000 円+税)
我々が自分に関する過去の記憶を持つ意味とは何か?自伝的記憶と自己概念の関係を時間という観点からみつめなおし、記憶の変容とその適応機能について検討する。

【著者略歴】
下島裕美(しもじま ゆみ)
1992年 東京外国語大学外国語学部ドイツ語学科卒業
1994年 慶應義塾大学社会学研究科心理学専攻修士課程修了
1997年 慶應義塾大学社会学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学
1999年 博士(心理学)(慶應義塾大学)
現在 杏林大学保健学部講師
目次を表示します。
まえがき
概要
1 時間記憶研究の意義 
 1.1 時間の感覚
 1.2 時間と空間
 1.3 時間の非均一性
 1.4 存在時間と意識時間
 1.5 時間の再構成
 1.6 時間と文化
2 時間情報の記憶に関する理論と研究 
 2.1 出来事記憶研究における時間情報の想起
 2.2 出来事記憶における時間情報の階層的構造
 2.3 時間評価研究における時間情報の想起
3 本論文の目的と構成
 3.1 本論文の目的
 3.2 本論文の構成
4 研究1:直観的経過時間の評価におけるテレスコーピング(Ⅰ)
 4.1 目的
 4.2 方法
4.3 結果と考察
5 研究2:直観的経過時間の評価におけるテレスコーピング(Ⅱ)
5.1 目的
 5.2 方法
 5.3 結果と考察
 5.4 研究1と研究2の総合考察
6 研究3:直観的経過時間の評価と年月想起プロセスの分離
 6.1 目的
 6.2 方法
 6.3 結果
 6.4 考察
7 研究4:主観的経過時間と客観的経過時間のタイムギャップ感(FOG)
 7.1 目的
7.2 方法
7.3 結果
 7.4 考察
8 研究5:自伝的記憶におけるFOG
 8.1 目的
 8.2 予備調査
 8.3 方法
 8.4 結果
8.5 考察
9 研究6:実際年月と想起年月とのギャップを意識した際のFOG
 9.1 目的
 9.2 方法 
9.3 結果
9.4 考察
10 研究7:出来事のとらえ方とFOG 
10.1 目的
10.2 方法
10.3 結果
10.4 考察
11 研究8:時間情報の記憶に関する「素朴理論」
11.1 目的
11.2 方法
11.3 結果
11.4 考察
12 結論
12.1 主観的経過時間の変容
12.2 テレスコーピングとFOGの関係性 
12.3 2種類のFOG
12.4 FOGが生じる出来事の特徴
12.5 FOGと対人関係
12.6 FOGと出来事のとらえ方
12.7 FOGと自伝的記憶
12.8 時間感覚のミクロ構造とマクロ構造
12.9 結び
引用文献
著者下島裕美 著
発行年月日2001年02月28日
頁数190頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1257-9