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言語表現の状況的使い分けに関する社会心理学的研究

言語表現の状況的使い分けに関する社会心理学的研究

定価: 8,580 (本体 7,800 円+税)
要求表現や情報への関与度による表現の状況的バリエーションを,社会心理学的な観点から実験に基づいて検討し,使い分けのモデルを提案した学界待望の新著。
【この書籍は現在品切です。重版は未定です】
目次を表示します。
序章 本研究の背景
 1.コミュニケーションの効率と表現
 2.丁寧さの理論
  2−1)Brown&Levinsonの理論
  2−2)Leechの理論
  2−3)2理論の比較
 3.日本語の待遇表現
  3−1)狭義の敬語
  3−2)広い意味での対人配慮表現
 4.本研究の目的と方法
第1章 要求表現
 1.要求表現の特徴
  1−1)行動指示と要求
  1−2)言語形式の分類
 2.使い分けに関する先行研究
  2−1)FrancikらやGibbsの研究
  2−2)Herrmannらの研究
  2−3)Ervin−Trippの事例的研究
 3.問題の設定
  3−1)要求の定義
  3−2)言語形式の分類
  3−3)他の研究者の分類との関連
  3−4)研究上の留意点
  3−5)実験の基本的手続
 4.明示的形式の使い分け
  4−1)要求量による間接化
     実験1−A
  4−2)聞き手による使い分け
     実験1−B(Bl−B3)
  4−3)負担配慮の軽減
     実験1−C(Cl−C3)
 5.勧め表現
     実験1−D
 6.事情表現
     実験1−E(E1−E4)
 7.他の研究との関連
  7−1)FrancikらやGibbsの研究
  7−2)Holtgravesらの研究
  7−3)Herrmannらの研究
  7−4)Ervin−Trippの研究
  7−5)欧米での研究との比較:まとめ
  7−6)石川の研究
  7−7)川成の研究
  7−8)井出らの研究
 8.要求表現の使い分けの様相
  8−1)明示的な形式の使い分け
  8−2)非明示的な形式の規定因
  8−3)Brown&Levinsonの理論との関連
 9.残された問題
第2章 情報への関与と文末形式
 1.情報のなわ張り理論
 2.なわ張り理論の問題点
  2−1)理論の問題点
  2−2)従来の修正案
 3.モデルの提案
  3−1)証拠の確実性と関与度
  3−2)言語形式
  3−3)証拠の確実性,関与度と使い分け
 4.関与度と聞き手への配慮
 5.モデルの検証
  5−1)実験の目的と基本的手続
  5−2)直接形と間接形の使い分け
     実験2−A(Al−A4)
  5−3)非ネ文とネ文の使い分け
     実験2−B(B l−B2)
  5−4)話題の重要性
     実験2−C
 6.議論の補足―神尾への反例に関して
 7.議論の拡張
  7−1)話し手・聞き手関係の影響
     実験2−D(Dl−D2)
  7−2)疑問文の使用
     実験2−E(El−E2)
  7−3)関与度が影響する他の言語形式
     実験2−F
  7−4)望ましくない情報と間接形の使用
     実験2−G
 8.「ね」と「だろう」をめぐる問題
  8−1)2種類の「ね」
  8−2)非義務的な「ね」の付加
  8−3)「だろう」形をめぐる議論
 9.残された問題
第3章 絵合的考察
 1.丁寧さの理論:従来の理論の再検討
  1−1)D,P,R要因の影響
  1−2)問題点
 2.丁寧さの理論:日本語に関するモデルの提案
  2−1)敬語
  2−2)間接化
  2−3)そのほかの表現
  2−4)使い分けのモデル
 3.終わりに:今後の課題
  3−1)言語行動の種類
  3−2)言語形式
  3−3)第三者への配慮
  3−4)話し手自身への配慮
  3−5)方法論に関する課題

引用文献
実験に用いたシナリオ
本書の既発表部分
あとがき
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者岡本真一郎 著
発行年月日2000年12月25日
頁数232頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1232-6