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対人認知における文脈効果

生起メカニズムと調整要因

定価: 7,920 (本体 7,200 円+税)
我々が他者に対して抱く印象は、時として文脈に左右される。本書は、それがどのようなときにどのようなメカニズムによって生じるのかを実験を通して探索する。

【著者略歴】
森 津太子(もり つたこ)
1970年 岐阜県生まれ
1993年 お茶の水女子大学文教育学部卒業
1998年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学
現在 日本学術振興会特別研究員(お茶の水女子大学)
博士(人文科学)
目次を表示します。
はじめに
第1章 序論 
1.1 対人認知の個人差 
1.2 対人認知における文脈の効果
1.3 プライミング効果
1.4 プライミング効果研究の典型的な実験パラダイム 
1.5 プライムとその種顆
1.6 ターゲット人物の種類
1.7 プライミング効果とコンストラクト・アクセサビリティ 
1.8 CA効果を説明する理論的モデル 
  1.8.1 貯蔵容器モデル 
  1.8.2 活性化拡散モデル 
  1.8.3 2つのモデルの有効性
1.9 本書の目的
第2章 CA効果の基礎メカニズム
2.1 研究1
  2.1.1 問題の所在
  2.1.2 方法
  2.1.3 結果
  2.1.4 考察
2.2 研究2 
  2.2.1 問題の所在 
  2.2.2 方法
  2.2.3 結果
  2.2.4 考察
2.3 研究3 
  2.3.1 問題の所在
  2.3.2 実験1 ポジティブプライムにおける処理水準の効果
  2.3.3 実験2 ネガティブプライムにおける処理水準の効果
  2.3.4 考察
2.4 全般的考察
  2.4.1 CA効果の無意識性とコントロール可能性
       ―自動的過程と統制された過程―
  2.4.2 概念活性化説と次元活性化説
  2.4.3 認知媒介説と感情抽出説
  2.4.4 ポジティブーネガティブ非対称性(PNA)
第3章 CA効果生起に関わる調整要因
3.1 CA効果を調整する要因 
3.2 適用可能性 ―対人認知の対象者の要因―
3.3 個人差 ―対人認知を行う知覚者の要因―
3.4 CA効果の生起を左右する二つの要因の自動性 
3.5 研究4 
  3.5.1 問題の所在
  3.5.2 方法
  3.5.3 結果
  3.5.4 考察
第4章 結論 
4.1 CA効果の基礎メカニズム
 4.1.1 自動的過程と統制された過程
 4.1.2 概念活性化説と次元活性化説
 4.1.3 認知媒介説と感情抽出説
 4.1.4 ポジティブ―ネガティブ非対称性(PNA)
 4.1.5 まとめ 
4.2 CA効果の生起を調整する要因
 4.2.1 対象人物の適用可能性
 4.2.2 知覚者の個人差
4.3 CA効果生起の基礎メカニズムと調整要因
4.4 CA効果の抑制と対比効果
4.5 今後のCA効果研究
 4.5.1 CA効果生起に関する他の説明概念
     ―知覚的流暢性の誤帰属―
 4.5.2 CA効果の行動への影響
 4.5.3 日常的場面でのCA効果の現実性
 4.5.4 CA効果研究の将来と他の問題への応用
引用文献
付録
著者森津太子 著
発行年月日2000年02月15日
頁数190頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1196-1