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知識の構造と文章理解

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
知識構造としてのスクリプトが長期記憶からどのように検索されるかを探り、つぎにスクリプトおよび物語文法が文章理解において利用されるメカニズムを解明した。

【著者略歴】
川﨑惠里子(かわさき えりこ)
1974年 早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修卒業
1980年 早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1998年 博士(文学)(早稲田大学)
現在 川村学園女子大学文学部心理学科教授
目次を表示します。
第Ⅰ部 序論
 第1章 本研究の目的
 第2章 文章理解への知識駆動型アプローチ
  2.1 Bartlettの古典的研究
  2.2 理解に及ぼす読み手の先行知識の効果
  2.3 現代スキーマ理論の特色
第Ⅱ部 スクリプト理論と文章理解
 第3章 スクリプト理論
  3.1 スクリプトとは何か
  3.2 スクリプトの心理学的実在とその特性
  3.3 問題設定 
 第4章 生成法とグルーピング法によるスクリプト構造の分析:
実験1,2,3 
  4.1 問題提起
  4.2 自由生成法による分析:実験1
  4.3 個数指定法による分析:実験2
  4.4 グルーピング法による分析:実験3
  4.5 全体的考察
 第5章 行動検索課題によるスクリプト構造の分析:実験4
 第6章 文の再認課題におけるスクリプトの統合効果:実験5
第7章 文章の学習転移課題におけるスクリプトの効果:実験6,7
  7.1 問題提起
  7.2 行動数と典型性の操作:実験6
  7.3 階層レベルと系列位置の操作:実験7
 第8章 文章の読みの過程におけるスクリプトの効果:実験8,9
  8.1 問題提起
  8.2 スクリプトに基づいた推論:実験8
  8.3 スクリプトの活性化と制御:実験9
第Ⅲ部 物語構造と文章理解
 第9章 物語文法の理論 
  9.1 物語文法とはなにか
  9.2 書き替え規則
  9.3 物語文法による予測 
 第10章 Kintschによる物語理解のモデル
  10.1 物語理解における処理のレベル
  10.2 ミクロ構造
  10.3 マクロ構造の形成
  10.4 物語の理解と記憶におけるマクロ構造の役割 
 第11章 物語の階層レベルの効果:実験10
  11.1 問題提起
  11.2 理解・記憶課題の階層レベルによる分析:実験10 
 第12章 物語構造の操作:実験11,12,13
  12.1 問題提起
  12.2 物語構造の操作によるわかりやすさの評定:実験11
  12.3 物語のわかりやすさと再認課題:実験12 
  12.4 物語のわかりやすさと再生課題:実験13 
  12.5 全体的考察
 第13章 物語の記憶における処理単位:実験14,15,16
  13.1 問題提起
  13.2 物語構造の検証:実験14
  13.3 休止時間挿入の効果:実験15
  13.4 質問挿入の効果:実験16
  13.5 全体的考察
第Ⅳ部 総合的考察
 第14章 スクリプト構造による分析の意義
第15章 物語文法による分析の意義
引用文献
資料
あとがき
著者川﨑惠里子 著
発行年月日2000年02月15日
頁数244頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1187-2