3次元視空間におけるオブジェクト認知とノイズ処理
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第1章 視覚系とノイズ
1.1 視覚系の役割
1.2 ノイズ空間としての環境
1.3 環境内のノイズの除去に有効な視覚手がかり
1.4 視覚系の内部表現とノイズ
1.5 本研究の目的
1.6 第1章の要約
第2章 面や形態の検出のための研究方法
2.1 本研究で用いる2つのアプローチ
2.2 サイコメトリック関数の記述とモデルの適用
2.2.1サイコメトリック関数の記述
2.2.2 モデルの適用による両眼立体視過程の研究例
~Parker,Johnston,Mansfield&Yang(1991)の研究~
2.3 理想的観察者分析
2.3.1 統計的効率の利点
2.3.2 統計的効率の算出
2.3.2.1 理論的計算による理想的観察者の成績の導出
~Harris&Parker(1992)の研究~
2.3.2.2 シミュレーションによる理想的観察者の成績の導出
~薬師神・石口(1998)の研究~
2.3.2.3 内部ノイズとサンプリング効率を分離する方法
2.4 両アプローチの本研究での利用
2.5 第2章の要約
第3章 ノイズ空間における面の検出
3.1 重なり合う面を分離する
3.2 オーバーラップする面の知覚に関する2段階モデル
3.3 視差内部表現の変動と群化過程の検討
3.3.1 要素の群化と対称構造の関係
3.3.1.1 実験3-1要素の帰属平面の検出における対称構造の影響
Ⅰ:ターゲットが一点の場合
3.3.1.2 実験3-2 要素の帰属平面の検出における対称構造の影
響Ⅱ:ターゲットがドット対の場合
3.3.1.3 モデルの適用とマスキング効果
3.3.2 平面上の構造の識別と視差の関係
3.3.2.1 実験3-3 2次元対称構造の検出におけるノイズ平面の影
響Ⅰ:ターゲット平面の奥行き位置が未知の場合
3.3.2.2 実験3-4 2次元対称構造の検出におけるノイズ平面の影
響Ⅱ:ターゲット平面の奥行き位置が既知の場合
3.3.2.3 平面上の対称性識別課題に対する分布モデルの適用
3.3.3 視差内部表現の変動の直接的推定
~等価ノイズ測定法及びBurgess et al.(1981)の方法を用い
た試み~
3.3.3.1 実験3-5 対称構造の識別を利用した視差内部ノイズの
測定
3.3.4 視差内部表現の変動と群化過程:モデルの妥当性と問題点
3.3.4.1 視差内部表現の変動
3.3.4.2 群化の基準値
3.4 両形成過程の検討
3.4.1 実験3-6 ギャップ解像度の測定
3.4.2 ギャップ解像閥と面形成過程
3.5 面形成過程におけるサンプルの大きさの推定
3.5.1 実験3-7 オーバーラップ刺激における奥行き識別の統計的
効率
3.5.2 群化過程における情報損失
3.5.3 要素数とサンプルの大きさの関係
3.6 オーバーラップ刺激における面知覚:本研究の成果とモデルの問題
点
3.6.1 対称性と面知覚の関係
3.6.2 モデルの問題点と今後の課題
3.7 第3章の要約
第4章 ノイズ空間における形態の検出~理想的観察者分析による試論~
4.1 オーバーラップ・ノイズの背後にあるオブジェクトの認知
4.2 ベールの背後にある面の形態識別課題
4.2.1 刺激の作成
4.2.2 課題及び条件設定
4.3 理想的観察者の設定
4.3.1 理想的観察者の決定方略
4.3.2 2種類の理想的観察者の設定
4.4 2種類の理想的観察者の成績の比較
4.4.1 解析的手法による理想的観察者間の比較
4.4.2 シミュレーションによる理想的観察者間の比較
4.4.3 課題に内在する情報損失と,群化過程の潜在的有効性
4.5 人間の課題遂行(実験4-1)
4.6 形態識別に関わる処理と面の分離に関わる処理の関係
4.7 第4章の要約
第5章 オーバーラップノイズと視覚系~本研究の成果と今後の発展~
5.1 ノイズ空間における視覚系の課題
5.1.1 ノイズ空間における面の検出に関する研究成果
5.1.2 ノイズ空間における形態の検出に関する研究成果
5.2 オーバーラップ・ノイズへの視覚系の対処法
5.3 内部ノイズへの視覚系の対処法
5.4 本研究の方法論的価値
5.5 今後の発展
5.6 第5章の要約
* 引用・参考文献