バズ学習の研究
協同原理に基づく学習指導の理論と実践
定価:
13,200
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12,000
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はしがき
1章 バズ学習とは何か
1節 バズ学習の意義
1 学習指導理論としてのバズ学習
2 バズ学習とは何か
(1)学習指導理論としての3つの特徴と11の基本仮定
(2)バズ学習の教育目的
(3)バズ学習の研究方法
2節 バズ学習の実践的、実証的研究の展開
1 バズセッショソの提唱とその教育的応用
(1)バズセッションの提唱
(2)日本の学校学習へのバズセッションの導入
2 バズ学習の研究的展開
2章 協同学習とバズ学習
1節 協同の意義
1 協同とは何か
(1)目標構造からの定義
(2)協同と競争の動機づけ的側面
(3)競合的活動
2 協同への実証的接近
(1)協同と競争に関する研究の発端
(2)グループダイナミックスの展開と協同、競争
(3)競争の発達的、比較文化的研究
3 協同の教育的意義
(1)競争的教育見直しの動向
(2)協同の教育的意義の再確認
(3)競争をめぐる4つの神話とその検討
(4)集団問競争について
2節 協同学習の展開
1 協同学習の新しい潮流
(1)協同学習への着眼
(2)協同学習のモデル
(3)協同学習の成果
2 Johnson&Johnsonの協力学習法
(1)協力学習法の基本的考え方
(2)協力学習法による授業の進め方
3節 日本の協同学習
1 第二次大戦前までの指導法と協同
(1)大正デモクラシー期の教育
(2)及川平治らの実践と協同への関心
(3)及川ら以前、以後の協同への教育的関心
2 第二次大戦直後の教育と協同
(1)民主教育と分団学習
(2)分団学習の効果に関する実証的研究
3 グループダイナミックスと小集団学習
(1)グループダイナミックスの流入
(2)効果的な小集団学習の条件の追究
(3)日本における協同と競争の実証的研究
4 協同的集団過程を活用した日本の学習指導法
(1)教育実践での小集団活用の実態
(2)末吉悌次らによる集団学習
(3)さまざまな指導法における協同
4節 協同学習とバズ学習
1 協同学習とバズ学習
2 日本の協同学習を取り巻く課題
(1)協同学習受容の基盤
(2)協同学習否定の基盤
(3)日本の教育状況と協同学習
3章 バズ学習の実践的工夫とその理論的基礎
1節 バズ学習の実践的工夫
1 学習課題
(1)基本的視点
(2)望ましい課題の条件
(3)単元単位での課題づくり
(4)集団課題の設定
2 小集団
(1)基本的視点
(2)編成の方法
(3)リーダーの活用
(4)相互作用技能の訓練
3 学習ストラテジー
(1)基本的視点
(2)授業での相互作用活用場面
(3)個人思考と集団思考の組合せ
(4)1時間の授業の流れ
(5)教師の援助のあり方
4 評価
(1)基本的視点
(2)認知的目標の評価
(3)態度的目標の評価
(4)自己評価、相互評価の活用
5 実践的工夫の理論的基礎の追究
2節 小集団で取り組む課題に関する実証的検討
1 集団課題の困難度一成員のコミュニケーション能力との関わりから
(1)問題の所在
(2)実験Ⅰ
(3)実験Ⅱ
(4)まとめ
2 集団課題の通路の明瞭性一単元単位の課題提示の効果について
(1)問題の所在
(2)実験Ⅰ
(3)実験Ⅱ
(4)実験Ⅲ
(5)実験Ⅳ
(6)まとめ
3節 小集団の編成条件に関する実証的検討
1 成員の能力の等質性一異質性
(1)問題の所在
(2)実験Ⅰ
(3)実験Ⅱ
(4)実験Ⅲ
(5)実験Ⅳ
(6)まとめ
2 能力以外の成員の特性の等質性一異質性
(1)パーソナリティ
(2)性別
3 成員間の友好性
4 集団のサイズ
4節 小集団による課題解決ストラテジーに関する実証的検討
1 問題の所在
2 実験Ⅰ
3 実験Ⅱ
4 実験Ⅲ
5 実験Ⅳ
6 まとめ
5節 小集団における成員の相互教授の効果に関する実証的検討
1 問題の所在
2 実験Ⅰ
3 実験Ⅱ
4 まとめ
4章 バズ学習の実践
1節 バズ学習による授業
1 授業モデルの模索
2 バズ単元見通し学習一
(1)バズ単元見通し学習のモデル
(2)理論的検討
3 小学校におけるバズ単元見通し学習の事例
(1)取り組みの経過
(2)3年生「かけざんその2」の実践
4 中学校におけるバズ単元見通し学習の事例
(1)取り組みの経過
(2)3年生数学科「平方根」の実践
(3)補足資料
5 高校におけるバズ単元見通し学習の事例
(1)取り組みの経過
(2)2年生保健科「健康な家族生活」の実践
2節 教科外教育におけるバズ学習
1 教科外教育におけるバズ学習実践
(1)部活動とバズ学習
(2)学級活動とバズ学習
(3)道徳とバズ学習
2 復習バズによるバズ学習実践
(1)復習バズの実践的展開
(2)復習バズの実践事例
3 学校行事でのバズ学習実践
(1)学校行事の実践課題
(2)高校スキー研修の指導事例
3節 地域と学校をむすぶバズ学習
1 非行を克服したバズ学習
(1)地域をめざめさせた中学校
(2)高丘中学校の集団非行を生み出した背景
(3)非行生徒をなくする取り組み
(4)高丘中学校の実践のまとめ
(5)非行とバズ学習
2 生徒からの発議による地区バズ
(1)曽野木中学校へのバズ学習の導入
(2)生徒の発議した地区バズの実際と成果
3 地域課題にこたえる幼小中高一貫教育態勢とバズ学習
(1)幼小中高一貫教育態勢の発足(1977年まで)
(2)第13回全国バズ学習研究集会の開催と全員合宿研修会(1978年)
(3)実態調査と実践交流(1979年)
(4)地域の教育課題の明確化と実践化(1980年~1983年)
(5)第19回全国バズ学習研究集会の開催とその後8984年~1986年)
5章 バズ学習の可能性
1節 バズ学習の新展開
1 学校学習の新しい領域へのバズ学習の適用
(1)コンピュータとバズ学習
(2)道徳性、価値観の形成領域でのバズ学習
(3)児童生徒の適応とバズ学習
(4)大学でのバズ学習
2 柔軟な学習指導モデルの開発
(1)柔軟な集団編成の試み
(2)多様な集団技法の組合せ
2節 バズ学習の課題と今後
1 バズ学習の課題
(1)態度的目標の意義の明確化
(2)信頼に支えられた人間関係の意義の追究
(3)集団づくりの目標と方法の深化
2 再び、バズ学習とは何か
(1)3つの基本仮定
(2)3つの留意点
(3)実践の構え
文献
人名索引
事項索引