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人間形成の臨床教育心理学研究

「臨床の知」と事例研究を主題として

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
従来の「人間一般」の心理学とは異なり、一人ひとりの主観の世界を相互関係において開示し合うことで意味深い人間形成が可能になる心理学の構築を目指した新著。

【著者略歴】
伊藤隆二(いとう りゅうじ)
東京大学教育学部教育心理学科卒業
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了
教育学博士(東京大学)1971年
神戸大学教授、横浜市立大学教授(文理学部長)、カリフォルニア大学(UCLA)客員教授を歴任。九州大学、京都大学、名古屋大学、東京大学、お茶の水女子大学、筑波大学(各大学院)講師を兼任。
現在は横浜市立大学名誉教授、東洋大学(大学院)教授。

これまで「第18回総合医学賞」(1969年)、「日本放送協会(NHK)研究奨励賞」(1973年)、「三菱財団研究奨励賞」(1993年)、「井上円了賞」(1997年)を受賞。
目次を表示します。
序文
Ⅰ部 人間形成の学問上の諸問題
第1章 発達としての人間形成の問題
第2章 現代の思想と人間形成の問題
第3章「人間の本質と教育」の心理学の問題
第4章 人間形成とスピリチュアリティ教育の問題
Ⅱ部 臨床教育心理学の構築と展開
第5章 臨床教育心理学の方法論的考察
第6章 臨床教育心理学と臨床心理学
第7章 臨床教育心理学と「事例研究」の研究
第8章 臨床教育心理学と範例中の典型
第9章 臨床教育心理学と「臨床の知」
Ⅲ部 人間形成の臨床教育心理学研究
   ―「嗜虐性」事例研究を中心に―
第10章 「嗜虐性」とその発生機序
      ―「いじめ」現象の本質を探る―
第11章 「嗜虐性」の払拭の可能性
      ―ある「いじめ」事例からの考察―
第12章 「嗜虐性」とその払拭の機序
      ―ある「小動物虐待」事例からの考察―
第13章 「噂虐性」と不平等社会の病理
      ―「いじめ」発生の背景を探る―
結語
著者伊藤隆二 著
発行年月日1999年10月15日
頁数350頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1163-3