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文章の理解と記憶を促進する具体化情報

定価: 11,000 (本体 10,000 円+税)
文章の理解を促進させ、記憶をも促進させるような具体化情報は、読み手の利用可能な知識を活性化させる機能をもつことを、11の実験的研究によって検討する。

【著者略歴】
谷口 篤(たにぐち あつし)
1955年 愛知県に生まれる
1981年 愛知教育大学教育学部卒業
1983年 愛知教育大学大学院修士課程修了
1983年 中部女子短期大学専任講師
1990年 中部女子短期大学助教授
1997年 博士(心理学,筑波大学)
現在 中部学院大学助教授
目次を表示します。
はしがき
第1章 序論
 研究の位置づけ
 研究の目的 
第2章 文章の記憶と理解における具体化情報の研究
 第1節 具体化情報の種輝と文章の記憶・理解
  1.はじめに
  2.文章の記憶・理解促進方略に関する研究
  3.付加情報に関する研究の問題点
 第2節 付加情報の具体化機能
第3章 文章の記憶表象に関する理論と研究
 第1節 文章の記憶・理解表象に関する理論 
 第2節 実験1 マクロ構造モデルに関する実験的研究
 第3節 第3章のまとめ 
第4章 具体化情報としてのオーガナイザの付加に関する実験的研究 
 第1節 文献的展望
 第2節 実験2 文章記憶・理解における言語オーガナイザの役割
 第3節 実験3 オーガナイザと文章の関連が文章の記憶・理解に及ぼす
        影響
 第4節 実験4 先行オーガナイザの提示が文章の読み過程に及ぼす影響 
 第5節 実験5 文章記憶・理解における図形オーガナイザの役割
  1.実験5a.先行情報としての図形の質的分析
  2.実験5b.先行情報としての図形情報の影響
 第6節 第4章のまとめ
第5章 文章への具体化情報挿入の役割に関する実験的研究
 第1節 文献的展望
 第2節 実験6 具体的アナロジの挿入が文章記憶・理解に及ぼす影響
 第3節 実験7 具体的アナロジが文章の体制化に及ぼす影響
  1.実験7a 要約教示下における文章の体制化
  2.実験7b 記憶教示下における文章の体制化
  3.実験7a,7bの比較―プライミング量―
  4.実験7の考察
  5.実験7のまとめ
 第4節 実験8 具体的事例の挿入が文章の記憶・理解に及ぼす影響
  1.実験8a 要約遂行下での具体的事例挿入の影響
  2.実験8b 記憶教示下での具体的事例挿入の影響
  3.実験8の考察
 第5節 実験9 具体的事例の再生手掛かりとしての効果 
 第6節 実験10 具体化文挿入の効果と文章の読み手の認知との関係
 第7節 実験11具体化文の構造と文章の記憶表象の構造
 第8節 第5章のまとめ 
第6章 まとめと今後の展望
文献
資料
著者谷口篤 著
発行年月日1999年02月28日
頁数260頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1143-5