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間接的要求における認知的処理機構

定価: 7,480 (本体 6,800 円+税)
本書は、字義通りの意味とは異なる意味をもつ要求としての間接的要求の理解と記憶に関する機構を、言語心理学の立場から解明しようとし、今後の諸課題を提示。

【著者紹介】
池田進一(いけだ しんいち)
博士(心理学)
専攻 言語心理学 教育心理学
所属 文教大学教育学部助教授
目次を表示します。
第1章 序論
 第1節 間接的発話行為を研究する意義
 第2節 語用論・言語行為・間接的発話行為
  1 語用論
  2 言語行為と間接的発話行為
 第3節 間接的発話行為に関する心理学的研究
  1 生産過程
  2 理解過程
  (1) 字義第1モデル
  (2) 多重意味モデル
  (3) 慣習的意味モデル
  3 理解要因
  (1) Clark(1979)と関連研究
 第4節 記憶研究における語用論
  1 記憶研究における語用論の位置づけ
  2 記憶研究における語用論のとらえ方
  (1) 間接的要求の記憶
  (2) 相互作用的な発話の記憶
 第5節 用語の定義
  1 間接的要求
  2 認知的処理
  3 意味
 第6節 本論文で検討する問題点
 第7節 本論文における目的と仮説と構成
  1 本論文の目的
  2 本論文の仮説
  3 本論文の構成
第2章 要求表現の使用実態と使用条件
 第1節 要求表現の使用実態に関する分析
 第2節 実験1:要求表現の使用実態に関する検討
 第3節 実験2:要求表現の使用条件に関する検討
 第4節 第2章のまとめ
第3章 実験室事態における間接的要求の形式と意味の記憶
 第1節 実験3:多重意味モデルと慣習的意味モデルの検討
 第2節 実験4:実験3の考察に関する検討
 第3節 実験5:実験3と実験4の考察に関する検討
 第4節 実験6:仮説Ⅱと仮説Ⅲの正否に関する検討
 第5節 第3章のまとめ
第4章 日常場面に近い事態における間接的要求の形式と意味の記憶
 第1節 実験7:仮説Ⅴの正否に関する検討
 第2節 実験8:仮説Ⅳの正否に関する検討
 第3節 第4章のまとめ
第5章 総括
 第1節 結論
 第2節 今後の課題
引用文献
付記
著者池田進一 著
発行年月日1998年12月15日
頁数182頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1110-7