博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

カウンセリングへの道

高等教育における日米二国間のプロジェクトの報告

定価: 4,180 (本体 3,800 円+税)

1951年に教育使節団として派遣されたアメリカ講師団はSPSを日本の教育に導入し、これは現在の学生相談の原点となった。本書はその折の報告書の訳本である。

【訳者紹介】
福原真知子(ふくはら まちこ)
常葉大学人間科学部教授
教育学博士(東京大学)
※刊行当時のものです※

【主な著書】
『来談行動の規定因―カウンセリング心理学的研究―』(風間書房)
目次を表示します。
第1章 日本の大学の学生のニーズを学ぶこと
 日米協力による研究会について 
 第一歩
 1年をふり返って 
 相互学習 
第2章 教育環境 
 変革の必要性
 学生の状態
 学問重視の伝統
 理解ある監督と参加
第3章 初期の計画
 プロジェクトの立案
 委員会の仕事
 アメリカ側講師団の選出
 実施のための財政的基盤
 達成目標
第4章 管理事務手続きと運営 
 研究会準備のための滞在
 日本の参加者への研究会の説明
 アメリカ側講師団のオリエンテーション
 カリキュラムと方法
 文献とその使用
 言葉の問題
 研究会の運営
 スケジュール
 登録とオリエンテーション
 研究の手順と方法
 レクリエーション活動
 講師会議
 三回の研究会の特色
第5章 研究会の内容
 講義
 集団討議方式
 研究会の目的
 SPSの理念 
 SPSの領域 
 学生活動
 高等教育におけるカウンセリングの概念
 大学への入学許可
 学生個人票(記録)の扱い
 オリエンテーション
 テストと測定
 教育カウンセリング
 教員助言
 個人的問題に関する相談
 秩序維持
 職業相談と就職斡旋
 高等教育における女子学生のための学生助育活動(SPS)
 経済援助
 学生の住居
 学生助育活動の管理組織
 研究と評価
 午後の集会
 三ヶ月目の学習
第6章 研究会に関連したプロジェクトと活動
 大学キャンパス訪問
 学長会議
 学生部長会議
 SPSのための全国および地区専門組織
 アメリカの専門協会への報告
 韓国会議
 アメリカ側講師団が個々に果たした研究会関連の仕事
 学生グループ
 日本の心理学者との仕事
 女性の活動
 その他の管理業務と個人カウンセリング
 研究会参加者のその後の活動
第7章 研究会の評価
 研究会参加者による評価
 大学における成果
 全国の教育機関に与えた影響
 研究会の幹部職員による評価
第8章 日本における学生助育活動(SPS)の次の段階
 アメリカ側講師団の提言
 国の機関に関する提言
 専門的訓練の機会を作ること 
 地方キャンパスの組織
 学生に対する経済援助
 学生活動
 心理学分野からの貢献
 学生の転部
 中等教育と大学の調整
 卒業生への就職斡旋
 男女共学における学生助育業務(SPW)
 学長会議
 日米間の協力 
 提言を越えて 
第9章 理念から実行へ 
 アメリカにおける強調点の変化
 実践への通用
 大学が得るもの
付録・索引
訳者あとがき
著者ウェズリー・P.ロイド 著/福原真知子 訳
発行年月日1999年01月15日
頁数262頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1108-4