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散文理解における知識利用の発達とその教授活動に関する実験的研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)

教授活動によって散文理解と算数文章題の達成への促進を企図した実験研究。養護学校生徒、小・中学生と大学生の知識利用、空間操作と類推への促進を指摘する。
目次を表示します。
序文
補記

第1章 散文理解における知識利用:先行研究の展望 
 問題の設定
 第1節 散文と算数文章題の理解における知識のスキーマの機能
  1.1.算数文章題の達成過程におけるスキーマの機能 
   1.1.1 スキーマの機能
   1.1.2 スキーマの発達
   1.1.3 発達に伴ったスキーマ利用の習熟
   1.1.4 命題水準でのスキーマ利用
  1.2.散文理解におけるスキーマの階層性
  1.3.総括
 第2節 散文理解におけるメタ認知活動
  2.1.散文理解における知識の体制化とメタ認知活動
   2.1.1 メタ認知的な知識の質とその内容
   2.1.2 知識制御の強調とその問題点
  2.2.メタ認知活動の発達とその遅滞の様相 
   2.2.1 障害児のメタ認知活動
   2.2.2 方略使用の自発性とその発達
  2.3.メタ認知活動の発達と知識習得との関係性
   2.3.1 メタ認知機能の成熟説
   2.3.2 処理資源の運用の効率化とその発達
  2.4.総括
 第3節 閲読文の言語表象とイメージを用いた理解の促進
  3.1.散文理解と算数文章題の達成におけるイメージの操作 
  3.2.散文理解における教授活動とその展開
  3.3.総括
 第4節 まとめ
第2章 精神発達遅滞児と年少学童の散文理解における情報処理資源の運用
 問題の設定
 第1節 実験1:挿入質問による物語文の理解への促進
 第2節 実験2:閲読文に示された因果関係と推移性の理解における挿入
        質問の効果
 第3節 実験3:算数文章題の理解と達成における挿入質問の効果
 第4節 実験4:発達遅滞児と年少児の幾何学習における電算利用
 第5節 本章の結論
第3章 算数文章題の内容図示と挿入質問による課題達成への促進とその
    年齢差
 問題の設定
 第1節 実験5:線対称概念の理解におけるイメージ操作能力の効果
 第2節 実験6:点対称の理解におけるイメージ操作能力の効果
 第3節 実験7:再帰性の理解における図示の効果とその年齢差
 第4節 実験8:電算画面による示範に関する基礎実験
 第5節 本章の結論と今後の検討課題
第4章 散文理解における手がかり利用とその発達的変化
 問題の設定
 第1節 実験9:散文理解における挿入質問の促進効果とその年齢差
 第2節 実験10:閲読視点と挿入質問の効果
 第3節 実験11:閲読中の挿入質問と視点による情報処理資源の節減 
 第4節 本章の結論 
第5章 類推の成立過程で与えられた教示に対するメタ認知反応
 問題の設定 
 第1節 実験12-13:先行オルガナイザーによる閲読内容の類推への促進
     実験12:透明性の高い属性に関する類推とその促進について
     実験13:透明性を欠いた属性に関する類推とその促進について 
     本節の結論
 第2節 実験14:先行オルガナイザーと閲読内容の図示による理解への促進
 第3節 実験15:幾何学習における一般的類推能力の効果に関する年齢差 
 第4節 本章の結論 
第6章 総括と結論:教授活動に対するメタ認知活動とその発達
 第1節 本研究から得られた知見 
   6.1.1 教授活動に対するメタ認知反応とその発達的変化の様相
   6.1.2 閲読内容に関する推論と類推における教授活動とそのメタ
        認知反応
   6.1.3 教授活動に対するメタ認知的な反応
 第2節 今後の課題
   6.2.1 メタ認知的な反応の情意的な側面
   6.2.2 結語
文献
あとがき
補足資料
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者光田基郎 著
発行年月日1998年02月15日
頁数202頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1089-6