博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

慢性疾患児の病状変動と自己管理に関する研究

病弱教育からのアプローチ

定価: 13,750 (本体 12,500 円+税)

本書は慢性疾患児の病状変動に関与する生活・行動的要因を明らかにし、その自己管理に果たす教育の役割の大きさを指摘。病弱教育のアイデンティティを志向する。

【著者略歴】
村上由則(むらかみ よしのり)
1955年 岩手県釜石市に生まれる
1978年 岩手大学教育学部養護教育学科卒業
1982年 東北大学大学院教育学研究科博士課程中途退学
同 年  岩手県立花巻養護学校勤務(ルンビニー分教室)
1987年 岩手県立松園養護学校勤務
1994年 宮城教育大学助教授(教育学部) 現在に至る
同 年  博士(教育学):東北大学

兼任 岩手大学教育学部講師
    東北大学教育学部講師
    国立特殊教育総合研究所講師
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
序文 東北大学教育学部教授 村井憲男
はじめに
序論
第1部 行動科学的見地からの病弱児教育
 第1章 子どもにとっての課題状況としての慢性疾患の治療・管理
 第2章 障害としての病弱と病弱教育
第2部 血友病の病状変動と治療管理における行動的要因の解析
 第3章 血友病の治療管理と行動科学的研究
 第4章 血友病の長期的な病状・障害状況の変動に関わる要因と対処行動
  第1節 身体成長と血友病性出血の悪循環
  第2節 血友病性出血と気象変動
  第3節 血友病による身体障害とセルフリハビリテーション
  第4節 第4章のまとめ―動作・行動系の変調と血友病性出血―
 第5章 血友病の短期的な病状・障害状況の変動に関わる要因と対処行動
  第1節 成人における血友病性出血の初期症状:感覚的及び情動的変化
  第2節 小児における血友病性出血の初期症状
  第3節 成人血友病患者における出血発生・悪化に関わる行動的要因の
解明 
  第4節 成人血友病患者における出血抑制・回避に関わる行動的要因の
解明 
  第5節 第5章のまとめ―血友病性出血の認知と自己―
第6章 血友病の病状変動及び自己管理に関わる行動的要因と
    教育的援助―慢性疾患児の自己管理能力習得に向けた援助モデル―
第3部 自己管理能力習得に向けた援助モデルの妥当性の検討
     ―気管支喘息児の自己管理習得援助への適用を通して―
 第7章 喘息児における呼吸機能の客観的測定値と主観的症状 
 第8章 喘息児における呼吸機能低下の認知とその推移 
 第9章 気管支喘息の自己管理能力の習得に向けた援助の事例 
 第10章 第3部のまとめ ―気管支喘息の病状変動及び自己管理に関わる
                 行動的要因と教育的援助―
第4部 血友病・気管支喘息研究における知見に基づく慢性疾患児の教育 
 第11章 慢性疾患児のおかれた状況と病弱教育 
 第12章 病弱養護学校における慢性疾患児の養護・訓練
結論
文献
おわりに
著者村上由則 著
発行年月日1997年12月25日
頁数236頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1057-5