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視覚的対象認知に関する実験的研究

定価: 8,580 (本体 7,800 円+税)
視覚的対象認知過程を形態知覚と意味知覚との循環的な関係過程であるとし、両者の適合性の観点から知覚水準の効果について実験的研究を行ったものである。

【著者略歴】
松川順子(まつかわ じゅんこ)
1950年 富山県に生まれる
1978年 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
現在 島根大学法文学部教授、博士(文学)
目次を表示します。
はしがき
第1章 序論
 1.視覚的対象認知研究の意義
 2.視覚的対象認知過程
  (1)知覚循環理論
  (2)情報処理的アプローチ
 3.視覚的対象認知における問題
  (1)形態知覚の水準
  (2)意味知覚の水準
  (3)先行経験の問題
 4.本論文の研究方法
第2章 さまざまな図形における対象認知
 1.簡単な線図形における対象認知:実験1
  (1)線図形の反応特性の分析:実験1a
  (2)線図形における形態知覚と意味知覚:実験lb
  (3)線図形における反応の多様性:実験1C
 2.反応の多様性をもつ図形における対象認知と繰り返し呈示時間の効果
  :実験2
 3.ランダム図形における対象認知と再認:実験3
第3章 線画材料の諸特性の検討
 線画材料の諸特性の検討
 ―Snodgrass&Vanderwart(1980)の線画を用いて―:実験4
第4章 線画における対象認知(1)
 1.輪郭線と細部線が対象認知に及ぼす効果:実験5
 2.形態的特徴の類似性がカテゴリー判断と命名反応に及ぼす効果:実験6
  (1)形態的特徴の主観的頬似性についての予備調査:実験6a
  (2)形態的特徴の類似性がカテゴリー判断に及ぼす効果:実験6b
  (3)形態的特徴の類似性が命名反応に及ぼす効果:実験6C
  (4)実験6の全体考察
第5章 線画における対象認知(2)
 1.繰り返し呈示による先行経験が命名反応とカテゴリー判断に及ぼす
   効果:実験7
 2.概念生成と形態的特徴の先行経験が命名反応に及ぼす効果:実験8
  (1)被験者内要因による検討:実験8a
  (2)被験者間要因による検討:実験8b
  (3)補足実験:実験8C
  (4)実験8の全体考察
第6章 総括と結論
 1.本論文の要約
 2.本論文の結論
 3.今後の課題
引用文献
付表・付図
  付表1
  付表2
  付表3
  付表4
  付図1
著者松川順子 著
発行年月日1997年12月15日
頁数202頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1051-3