音韻的作動記憶に関する研究
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序文
第1章 作動記憶―歴史的背景と研究の現状―
第1節 暗黙的仮説と仮説の検証
第2節 短期記憶から作動記憶へ―概念の変遷―
1.記憶システムにおける短期記憶概念の登場
2.短期記憶と長期記憶
3.短期記憶概念の問題点
4.処理システムとしての作動記憶の登場
第3節 作動記憶モデル
1.Baddeleyのモデル
2.Just&Carpenterのモデル
3.作動記憶研究の問題点と本研究の位置づけ
第2章 音韻的作動記憶に関する研究の動向と本研究の意義
第1節 なぜ音韻的作動記憶を取り上げるのか?
1.記憶研究における音韻的情報
2.音韻的作動記憶研究の意義
第2節 音韻ループモデルの構築
1.音韻的類似性効果
2.語長効果
3.構音抑制との交互作用
4.結果の解釈と音韻ループモデル
第3節 神経心理学的研究からの示唆
1.認知神経心理学的研究について
2.音韻ループモデルに基づいた神経心理学的研究
3.神経心理学的研究から示されたこと
4.神経心理学的アプローチの問題点とその克服
第4節 音韻ループモデルの生態学的妥当性
1.日常記憶研究の台頭がもたらしたもの
2.認知活動における音韻ループの役割
3.音韻ループの生態学的意味
第5節 本研究の目的と意義
1.構音抑制の干渉効果と音韻ループの関係について
2.音韻ループのメカニズムの検討
3.言語システムとしての作動記憶とプロソディ
第3章 音韻ループと構音抑制法
第1節 問題と目的
第2節 音韻的類似性効果と構音抑制効果に関する実験:実験1
1.目的
2.方法
3.結果と考察
第3節 マウズィング課題による検討:実験2
1.目的
2.方 法
3.結果と考察
第4節 音韻的類似性効果と記憶更新:実験3
1.目的
2.方法
3.結果と考察
第5節 全体的考察
第4章 音韻ループと発話運動プランニング
第1節 問題と目的
第2節 タッビングの複雑性操作による検討:実験4
1.目的
2.方法
3.結果と考察
第3節 タッビングの手の左右差に関する検討:実験5
1.目的
2.方法
3.結果
4.考察
第4節 タッビングの左右差の再検討:実験6
1.目的
2.方法
3.結果
4.考察
第5節 全体的考察
第5章 発話運動プランニングの負荷と音韻ループの活動
第1節 問題と目的
第2節 構音抑制における分節性の操作:実験7
1.目的
2.方法
3.結果と考察
第3節 分節性操作における聴覚フィードバック要因の検討:実験8
1.目的
2.方法
3.結果
4.考察
第4節 全体的考察
第6章 音韻ループにおけるプロソディ
第1節 音韻ループにおける発話運動プランニングとプロソディ
1.言語システムにおけるプロソディと音韻ループ
2.音韻ループにおけるプロソディ保持の支持証拠
3.問題の設定
第2節 リズムパターンの記憶についての実験:実験9
1.目的
2.方法
3.結果
4.考察
第7章 総合考察
第1節 研究結果の総括
1.作動記憶研究の歴史と現状について
2.音韻的作動記憶についての文献展望のまとめ
3.実験的研究のまとめ
第2節 記憶範囲の発達的増加について
1.音韻ループと記憶範囲課題
2.記憶範囲の発達的増加に関する理論
3.項目同定速度仮説と構音速度仮説の比較
4.処理速度の発達と音韻ループ
第3節 神経心理学的考察
1.発話系と運動系
2.症例研究からの問題提起
第4節 教育心理学的考察
1.学習困難と音韻ループ
2.音韻ループの機能向上
文献
あとがき