本書の目的と構成,及び用語の定義
第1部 性アイデンティティの理論的展望
第1章 性アイデンティティの概念
性アイデンティティとは何か
男性性,女性性,アンドロジニーの概念
第2章 性差と性アイデンティティ:さまざまなアプローチ
生物学的性差
染色体と生物学的性の決定
遺伝的要因の関与―性染色体の異常,遺伝病など
性ホルモンと性志向性
性志向性の決定要因
摂食障害と性役割志向
性アイデンティティの発達
文化人類学的アプローチ
精神分析学的アプローチ
社会学習的アプローチ
認知発達的アプローチ
ジェンダー・スキーマアプローチ
第3章 性差,性ステレオタイプと自己の性アイデンティティ
心理学的レベルでの性差研究
性ステレオタイプ
実際の性差と性ステレオタイプの一致・不一致
ステレオタイプと自己概念の乖離
第2部 性アイデンティティ尺度の展望
第4章 性アイデンティティ尺度の変遷
性アイデンティティ尺度の変遷
BSRI:Bem Sex Role Inventory
PAQ:Personal Attributes Questionnaire
PRF ANDRO:Personality Research Form Androgynous
ACL:Masculinity and Femininity Scales from the Adjective
Check List
MHF尺度:Masculinity,Humanity,Femininity尺度
It Scale:It Scale for Children
Sex Rep Test
これまでの性アイデンティティ尺度の問題点
妥当性について
測定について
第5章 個人差としての認知相関
性アイデンティティ測定システムとしての認知相関指標
研究例
本研究での認知相関指標
第3部 認知相関指標を用いた性アイデンティティ尺度の検討
第6章 認知相関指標による性アイデンティティの測定―妥当性の検討
【1】
問題
方法
調査対象者
調査方法
質問紙
性アイデンティティ尺度
外的基準
結果
各項目の男性通念と女性通念での分布
4認知相関指標の算出
男性と女性の比較
ジェンダー満足度尺度
自尊心尺度
幸福観尺度
ジェンダーに関する文章完成法(SCT)
考察
第7章 認知相関指標による性アイデンティティとデモグラフィツク要因と
の関係―妥当性の検討【2】
問題
方法
調査対象者
調査方法
調査内容
結果
4つの相関指標の作成
4つの相関指標による分析
年代差の検討
学歴による差の検討
職業による差の検討
結婚か未婚かによる差の検討
子どもの有無による差の検討
考察
第8章 認知相関指標の信頼性と収斂的妥当性の検討
問題
方法
調査対象者
質問紙
性アイデンティティの尺度
外的基準
結果
認知相関指標の算出
自尊心
信頼性の検討
仮説の検討
ジェンダー満足度
自身の性肯定度:PFスタディ形式の投影法テスト
性に関する自己関連情報の自発的想起量
考察
第4部 結論
第9章 本書の結論と,将来に向けての展望
本書の要約
認知相関指標の今後の発展
将来に向けての展望
引用文献
あとがき
索引