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六代勝事記の成立と展開

定価: 17,600 (本体 16,000 円+税)

承久の乱に関する第一等史料である『六代勝事記』は軍記物語・歴史書等に大きな影響を与えた。本書は成立事情を多角的に考察し文学史及び思想史の上に定位する。

【著者略歴】
弓削 繁(ゆげ しげる)
昭和21年 三重県に生まれる
昭和44年 静岡大学人文学部卒業
昭和49年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了
平成13年 博士(文学)(名古屋大学)
現  在 岐阜大学教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。

第一章 六代勝事記の成立
 第一節 諸本とその系統
 第二節 作者と成立事情
 第三節 作者説の展開(補説)
 第四節 構想と表現
第二章 六代勝事記の展開
 第一節 保元物語の成立と勝事記の受容
 第二節 平家物語との関連
 第三節 承久記と鎌倉期の歴史物語
 第四節 真字本曽我物語の生成
 第五節 法然上人伝の構想と勝事記の受容
 第六節 皇帝紀抄の勝事記受容
 第七節 六代勝幸記と吾妻鏡の構想
 第八節 東大寺続要録の勝事記受容
第三章 六代勝事記の思想
 第一節 亡国の音―承久の乱の解釈をめぐって―
 第二節 平家物語の文覚呪詛説話の周辺
 第三節 軍記物語の政道観と六代勝事記
 第四節 承久の乱と軍記物語の生成
第四章 五代帝王物語の成立
 第一節 諸本書誌解題
 第二節 諸本の系統
 第三節 著者と著作年代
 第四節 構想と主題
初出一覧
あとがき
索  引
著者弓削繁 著
発行年月日2003年01月31日
頁数508頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1359-0