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分析的処理方略と全体的処理方略の情報処理特性

方略選択の頑健性を中心に

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)
分類を中心とした認知機能の個人差を認知方略の「頑健性」という独自の視点から解明し、分類学習と認知スタイル研究への新たな概念的、方法論的枠組みを提起する。

【著者略歴】
出口 毅(でぐち たけし)
1963年生まれ
山形大学教育学部助教授
博士(心理学)

山形大学教育学部卒業
筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了
目次を表示します。
 論文の構成 
Ⅰ部 先行研究概観 
 1章 視覚情報処理における分析的/全体的処理
  1.1 分離可能刺激と分析的処理
  1.2 統合刺激と全体的処理 
  1.3 刺激,課題と処理 
  1.4 まとめ 
 2章 カテゴリー情報処理における分析的/全体的処理方略
  2.1 定義的カテゴリー構造と分析的/全体的処理方略 
  2.2 あいまいカテゴリー構造と分析的/全体的処理方略 
  2.3 “理論”と分析的/全体的処理方略 
  2.4 まとめ 
 3章 分析的/全体的処理方略の個人差
  3.1 処理スタイルの見方 
  3.2 処理方略の見方 
  3.3 分析的/全体的処理方略の個人差 
  3.4 処理スタイル,処理方略と頑健性
Ⅱ部 実験的検討 
 4章 問題の所在と実験の目的
  4.1 問題の所在 
  4.2 目的と実験の構成 
 5章 異なる認知課題における分析的/全体的処理方略の頑健性(実験Ⅰ)
  5.1 目的
  5.2 知覚分類課題と分類学習課題における方略選択(実験Ⅰ-1)
  5.3 分類学習課題における頑健性(実験Ⅰ-2)
  5.4 知覚,および記憶課題における頑健性(実験Ⅰ-3)
  5.5 まとめ
 6章 異なる分類課題における分析的/全体的処理方略の頑健性(実験Ⅱ)
  6.1 目的
  6.2 逐次提示による分類学習課題における頑健性(実験Ⅱ-1)
  6.3 カテゴリ一般化課蓮における頑健性
   6.3.1 テスト事例の同時提示課題(実験Ⅱ-2)
   6.3.2 テスト事例の継時提示課題(実験Ⅱ-3)
  6.4 認知負荷を課した分類学習課題における頑健性(実験Ⅱ-4)
  6.5 まとめ
 7章 学習過程における分析的/全体的処理方略の頑健性
    ―学習の時系列的推移と頑健性―(実験Ⅲ)
  7.1 目的
  7.2 成人における頑健性(実験Ⅲ-1)
  7.3 児童における頑健性(実験Ⅲ-2)
  7.4 まとめ
 8章 全体的処理方略の情報処理特性(実験Ⅳ)
  8.1 目的
  8.2 符号化からみた全体的処理方略 
  8.3 成人における全体的処理方略の情報処理特性(実験Ⅳ-1)
  8.4 児童における全体的処理方略の情報処理特性(実験Ⅳ-2)
  8.5 まとめ
Ⅲ部 本研究の総括
 9章 まとめと今後の課題
  9.1 要約 
  9.2 方略選択のメカニズム
  9.3 今後の課題
引用文献
付記
研究発表一覧
著者出口毅 著
発行年月日1996年02月28日
頁数146頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0968-5