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物語理解における視覚的イメージの視点の役割

定価: 17,600 (本体 16,000 円+税)
本書は、視覚的イメージと物語理解との関係を視点という統一した観点から発達的に研究した成果である。イメージ研究と談話理解研究の両分野における学際的好著。

【著者略歴】
福田由紀(ふくだ ゆき)
1964年 東京都に生まれる
1986年 筑波大学第二学群人間学類(心理学主専攻)卒業
1991年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科 単位取得退学
1994年 博士(心理学)筑波大学
現在 東京純心女子短期大学 専任講師

専攻 認知心理学・教育心理学
目次を表示します。
まえがき
第1章 序論
 第1節 物語理解における視覚的イメージの視点の重要性
 第2節 視覚的イメージに関する研究
   1.2.1 初期の視覚的イメージ研究
   1.2.2 視覚的イメージ能力の個人差に関する研究
   1.2.3 視覚的イメージ研究の復興
   1.2.4 情報処理理論
   1.2.5 視覚的イメージの視点に関する研究
 第3節 物語理解に関する研究
   1.3.1 物語文法に関する研究
   1.3.2 最近の物語理解モデル
   1.3.3 物語理解とは
 第4節 視点に関する研究
   1.4.1 文章中の視点に関する研究
   1.4.2 心理学における視点に関する研究
    1.4.2.1 文章の視点と読み手の視点
    1.4.2.2 「見る視点」と「なる視点」
    1.4.2.3 視覚的視点取りと認知的視点取り 
   1.4.3 国語教育における視点に関する研究
 第5節 本研究における用語の定義
 第6節 本研究の目的
   1.6.1 本研究の目的
   1.6.2 論文の構成
第2章 視覚的イメージの視点操作の発達的様相
 第1節 問題の所在と本章の目的
 第2節 視覚的イメージの視点転換操作に関する発達的検討(実験1)
 第3節 視覚的イメージの視点操作能力に関する発達的検討
   2.3.1 視覚的イメージの視点操作能力の次元の抽出(調査1)
   2.3.2 視覚的イメージの視点操作能力の各次元に関する発達的検討(実験2)
   2.3.3 第3節のまとめ
 第4節 全体の考察
第3章 視覚的イメージの視点と文章の視点との関係
 第1節 問題の所在と本章の目的
第2節 視覚的イメージの視点と文章の視点との関係に関する検討(実験3)
 第3節 絵を選択する方法に関する検討(実験4)
 第4節 視覚的イメージの視点と文章の視点との関係に関する発達的検討
   3.4.1 視覚的イメージの視点と文章の視点との関係に関する発達的検討(実験5)
   3.4.2 視覚的イメージの視点と文章の視点との関係についての
        再分析
 第5節 視覚的イメージの視点と読む際の立場との関係に関する検討
    (実験6)
 第6節 全体の考察
第4章 視覚的イメージの視点が物語理解に及ぼす影響
 第1節 問題の所在と本章の目的
 第2節 逐語的理解への視覚的イメージの視点による影響
   4.2.1 逐語的理解への視覚的イメージの視点による影響
        ―中立的な視点表現を含む材料について―(実験7)
   4.2.2 逐語的理解への視覚的イメージの視点による影響
        ―明示的な視点表現を含む材料について―(実験8)
 第3節 場面とそのつながりの理解への視覚的イメージの視点による影響
   4.3.1 予備調査
   4.3.2 場面とそのつながりの理解への視覚的イメージの視点による
        影響(実験9)
 第4節 登場人物の気持ちの推測と評価への視覚的イメージの視点による
     影響
   4.4.1 評定法による登場人物の気持ちの推測と評価の検討
       (実験10)
   4.4.2 自由記述法による登場人物の気持ちの推測と評価の検討
       (実験11)
   4.4.3 第4節のまとめ
 第5節 全体的な物語の理解への視覚的イメージの視点による影響
    (実験12)
 第6節 全体の考察
第5章 本研究の総括と発展的検討
 第1節 本研究の総括
   5.1.1 本研究のまとめ
   5.1.2 物語の仮想的世界に関する仮説的モデル
 第2節 今後の課題と発展的検討
文献
資料
著者福田由紀 著
発行年月日1996年02月15日
頁数300頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0962-3