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児童の動機づけ志向性と社会的場面における達成行動

定価: 17,600 (本体 16,000 円+税)

児童の達成行動に対する社会的影響に焦点を当て、社会志向性・課題志向性の概念化により、児童の動機づけの問題を社会的文脈という広い枠組みでとらえた意欲作。

【著者略歴】
中山勘次郎(なかやま かんじろう)
1956年 山形に生まれる
1979年 筑波大学第二学群人間学類卒業
1983年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科 単位取得退学
博士(心理学)筑波大学
現在 上越教育大学助教授
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第1章 児童の動機づけ志向性に関する研究の意義
 第1節 児童の達成行動に対する社会的文脈の影響 
   1.児童期における仲間集団の意義 
   2.児童の学習活動とその社会的文脈 
 第2節 動機づけ研究における社会的動機づけの位置づけと意義
   1.内発的動機づけ研究における社会的動機づけの位置づけと意義
   2.達成動機研究における社会的動機づけの位置づけと意義
   3.わが国の社会・文化的背景における社会的動機づけの意義
   4.児童期における社会的動機づけの意義 
   5.社会的動機づけの概念化の意義 
 第3節 社会志向性・課題志向性の概念化 
   1.児童の性格特性としての社会的動機づけへの着目 
   2.学習・達成に対する動機づけの概念化:Harterの研究 
   3.社会志向性と課題志向性の概念化:Nakamura&Finckの研究
第2章 本研究における目的 
 第1節 本研究の目的
 第2節 社会志向性・課題志向性の概念規定 
 第3節 達成場面および達成行動の焦点化 
   1.社会的文脈の中での達成場面の焦点化
   2.達成行動の焦点化 
第3章 社会志向性・課題志向性の測定
 第1節 本章の目的 
 第2節 社会志向性・課題志向性測定尺度の作成 
 第3節 社会志向性・課題志向性測定尺度の妥当性に関する基礎的分析 
 第4節 社会志向性・課題志向性測定尺度(改訂版)の作成 
 第5節 本章のまとめ 
第4章 児童の動機づけ志向性と学習への動機づけに関する諸概念との関連 
 第1節 本章の目的 
 第2節 児童の動機づけ志向性と有能感・統制感との関連 
 第3節 児童の動機づけ志向性と達成関連動機との関連
 第4節 児童の動機づけ志向性と学習目的・達成感情との関連
 第5節 本章のまとめ
第5章 社会的関係の中における達成行動と児童の動機づけ志向性
 第1節 本章の目的
 第2節 児童の動機づけ志向性と競争・協同・個別学習に対する選好
 第3節 児童の動機づけ志向性と共同課題解決事態における行動
 第4節 児童の動機づけ志向性と教師の指導態度の認知
 第5節 児童の動機づけ志向性と友人との交友関係
 第6節 本章のまとめ
第6章 他者からの評価事態における達成行動と児童の動機づけ志向性
 第1節 本章の目的
 第2節 他者評価と自己評価が達成への態度に及ぼす影響と児童の動機づけ志向性
 第3節 友人との社会的比較が達成への態度に及ぼす影響と児童の動機づけ志向性
 第4節 評価事態および非評価事態における目標設定行動と児童の動機づけ志向性
 第5節 他者からの親和的評価コメントが学習におよぼす効果と児童の動機づけ志向性
 第6節 自己評価が学習におよぼす効果と児童の動機づけ志向性
 第7節 社会志向性・課題志向性の発達的傾向と性差
 第8節 本章のまとめ
第7章 全体的考察 
 第1節 全体的考察
   1.本研究の成果と意義 
   2.児童の動機づけ志向性と教育の可能性 
 第2節 問題点と今後の課題
   1.社会志向性・課題志向性の測定と児童の分類について 
   2.社会志向性・課題志向性と児童の達成行動との関連の分析
      について 
   3.社会志向性・課題志向性の起源とその発達について
 第3節 要約

あとがき
引用文献
資料
著者中山勘次郎 著
発行年月日1995年02月28日
頁数352頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0920-3