博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

「無気力」の教育社会心理学

無気力が発生するメカニズムを探る

定価: 13,750 (本体 12,500 円+税)
改訂学習性無力感理論に社会的・動機づけ的要因を加え、無気力が発生する心理的メカニズムをモデル化し実証する。無気力の予防と治療に有益な示唆を与える著。

【著者略歴】
桜井茂男(さくらい しげお)
1956年 長野県に生まれる
1979年 アメリカ・カンサス大学へ留学
1981年 信州大学教育学部教育心理学科卒業
1986年 筑波大学大学院心理学研究科(博士課程)心理学専攻修了(教育学博士)
日本学術振興会特別研究員となる
1987年 奈良教育大学助教授となる
1995年 筑波大学心理学系助教授となり現在に至る

【主な著書】
「内発的動機づけのメカニズム―自己評価的動機づけモデルの実証的研究―」(風間書房)
目次を表示します。

はしがき
第1章 序 章
 第1節 無気力と学習性無力感理論の研究
  (1)無気力
  (2)学習性無力感理論の研究
 第2節 本研究の目的と構成
第2章 無気力の測定
 第1節 無気力を測定する尺度の現状
 第2節 無気力を測定する尺度の作成
  (1)子どもの抑うつ傾向測定尺度の作成(研究1)
      調査1
      調査2
      討論
  (2)子どもの絶望感測定尺度の作成(研究2)
  (3)大学生の絶望感測定尺度の作成(研究3)
  (4)大学生の因果律志向性測定尺度の作成(研究4)
第3章 改訂学習性無力感理論の検討―無気力と原因帰属様式の関係―
 第1節 大学生の抑うつ傾向、絶望感と原因帰属様式の関係(研究5)
 第2節 大学生の抑うつ傾向、絶望感、孤独感、シャイネスと原因帰属様式の関係(研究6)
      調査1
      調査2
      討論
 第3節 子どもの絶望感と原因帰属様式の関係(研究7)
 第4節 子どもの抑うつ傾向と原因帰属様式の関係(研究8)
      調査1
      調査2
      討論
 第5節 まとめと今後の課題
第4章 無気力発生に関する新しいモデルの提唱と検討
 第1節 新しいモデルの構成
 第2節 新しいモデルの実証的検討
  (1)大学生の学習目標測定尺度の作成(研究9)
  (2)大学生の具体的原因帰属様式測定尺度の作成(研究10)
      調査1
      調査2
  (3)大学生におけるモデルの検討(Ⅰ)
      調査1
      調査2
      討論
  (4)大学生の評価懸念測定尺度の作成(研究12)
  (5)大学生におけるモデルの検討(Ⅱ)
      ―短縮版評価懸念測定尺度を用いて―(研究13)
      調査1
      調査2
      討論
  (6)子どもにおけるモデルの検討―学習理由測定尺度を作成して―(研究14)
  (7)まとめと今後の課題
第5章 無気力の克服・予防と無気力に関する理論・モデルへの課題
 第1節 学習への動機づけに及ぼす教師の激励方法の比較(研究15)
 第2節 本研究結果に基づく無気力の克服と予防
  (1)改訂学習性無力感理論からの提言
  (2)新しいモデルからの提言
 第3節 無気力に関する理論・モデルの課題
文献
付録
索引
著者桜井茂男 著
発行年月日1995年02月28日
頁数256頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0919-7