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入門期の書字学習に関する教育心理学的研究

定価: 9,350 (本体 8,500 円+税)

入門期の書字指導で不可欠なワークブック教材。その最適条件と理論的背景を教室における12の学習実験により明らかにすると共に教科心理学研究のあり方を提示する。

【著者略歴】
小野瀬 雅人(おのせ まさと)
1957年 茨城県に生まれる
1982年 新潟大学教育学部技術科卒業
1987年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科退学
筑波大学文学部技官(準研究員)、筑波大学心理学系助手・講師を経て
現在 鳴門教育大学学校教育学部助教授(教育方法講座)
教育学博士(筑波大学)

専攻 教育心理学・教科心理学 授業研究
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
 はしがき
第1章 序論
第1節 本研究の意義
1 教育心理学研究における意義 
  2 入門期の文字指導における意義
第2節 先行研究の概観とその問題点
 1 静止モデルを用いた研究
  2 動作モデルを用いた研究 
  3 その他の研究 
  4 先行研究の問題点
第3節 本研究における教科心理研究法
第4節 用語の定義
第5節 本研究の目的と全体の構成 
第2章 なぞり,視写,自由書字の発達に関する検討(実験1)
第3章 入門期における指導法の検討
 第1節 なぞり及び視写の練習が書字技能の習得に及ぼす効果 
  1 児童におけるなぞり及び視写の練習が書字技能の習得に及ぼす効果(実験2)
  2 幼児におけるなぞり及び視写の練習が書字技能の習得に及ぼす効果(実験3)
  3 まとめ
 第2節 なぞりと視写の効果に及ぼす筆順の影響に関する検討(実験4)
 第3節 なぞりと視写の効果に及ぼす性差の影響に関する検討
  1 小学校1年生児童を被験者とした実験2における性差の検討
  2 幼児を被験者とした実験3における性差の検討
  3 まとめ 
 第4節 第3章のまとめ
第4章 視写による書字技能の習得に影響する諸要因の検討
 第1節 組合わせ要因の検討 
  1 児童におけるなぞり及び視写練習の組合わせが書字技能の習得に及ぼす効果(実験5)
  2 幼児におけるなぞり及び視写練習の組合わせが書字技能の習得に及ぼす効果(実験6)
  3 まとめ
 第2節 サイズ要因の検討 
  1 視写練習のサイズ要因が書字技能の習得に及ぼす効果(実験7)
  2 テスト課題のサイズに及ぼす影響に関する検討(実験8)
  3 まとめ 
 第3節 視写練習における付加的手掛かりの影響に関する検討(実験9)
 第4節 視写練習の転移に関する検討
  1 練習文字の非練習文字への転移に関する検討(実験10)
  2 文字様図形の練習が非練習文字の書字技能に及ぼす影響に関する検討(実験11)
  3 文字要素の練習が非練習文字の書字技能に及ぼす影響に関する検討(実験12)
  4 まとめ(第4節全体の考察)
 第5節 第4章のまとめ
第5章 本研究の結果に関する理論的背景
 第1節 最近の主要な運動学習理論
  1 閉回路理論 
  2 スキーマ理論 
 第2節 書字技能学習の運動学習理論からの考察 
  1 閉回路理論かスキーマ理論か
  2 なぞりと視写の効果に関するスキーマ理論からの解釈
 第3節 第5章のまとめ
第6章 総括
文献 
付録 
索引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者小野瀬雅人 著
発行年月日1995年01月31日
頁数160頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0913-5