栄花物語の基層
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第一章 『栄花物語』の成立
一 国史への回帰
回帰する思想―『栄花物語』前史と『栄花物語』の記述―
『栄花物語』の実録志向
二 『栄花物語』は何を書こうとしたか
『栄花物語』の記述について―省筆の意味するもの―
三 歴史記述の原点と『栄花物語』
『栄花物語』と史実
第二章 『栄花物語』の主題―<みかど>を通して―
一 <みかど>について
<みかど>造型上の問題
二 村上天皇について
退位志向をめぐって
三 円融天皇について
巻一における円融天皇
『栄花物語』における円融天皇像
円融天皇周辺の人々―『御集』覚書―
四 花山天皇について
為平親王の野心
五 三条天皇について
心にもあらで…をめぐって
第三章 『栄花物語』の達成
一 『栄花物語』の和歌
和歌に託された世界
二 記述の広がりと内在する論理
『栄花物語』の記述の構造―天地・仏神・理・自ら―
変移の諸相
王朝文学の一基底―「はかなし」―
初出一覧
あとがき