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「認知的複雑性」と「社会的知覚システムの進展」

定価: 13,200 (本体 12,000 円+税)

これまでの認知的複雑性研究を紹介し、著者自身の実証的研究を報告したものである。認知的複雑性に関するまとまった成書は、本邦では他に類を見ない。

【著者略歴】
坂元 章(さかもと あきら)

専攻
社会心理学

学歴
1963年9月 東京都千代田区生まれ
1986年3月 東京大学文学部社会心理学専修課程卒業
1988年3月 東京大学大学院社会学研究科社会心理学専攻修士課程修了
1991年3月 東京大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程退学
1992年2月 博士(社会学)(東京大学)

職歴
1988年4月~1989年3月 東京大学文学部社会心理学研究室助手
1991年4月~現在 お茶の水星大学文教育学部心理学科講師

学会賞
1988年10月 日本心理学会研究奨励賞
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
前書き
 序章 序論と目的
  1.本書の表題
  2.本書の目的
  3.本書の構成
第1部「認知的複雑性」と「社会的知覚システムの進展」に関する「理論志向的」研究
 第1章「認知的複雑性」研究に関する歴史的経緯と混乱
  第1-1節 Kellyの構成システムの概念
  第1-2節 Kellyの構成システムの測定
  第1-3節 Bieri系の分化性の測定と知見
  第1-4節 Crockett系の分化性の測定と知見
  第1-5節 Bannister系の統合性の測定と知見
  第1-6節 研究系統間の指標と知見に関する混乱
  第1-7節 Repテストによる各々の指標に関する実証的検討
  第1-8節 要約
 第2章 「認知的複雑性」研究間の混乱の解消
  第2-1節 表象過程と判断過程
  第2-2節 反応の多次元性と相互作用
  第2-3節 要約
 第3章 評定対象の熟知性・好意性と反応の多次元性との関連に関する研究
  第3-1節 問題
  第3-2節 調査1
  第3-3節 調査2
  第3-4節 結論と補足
  第3-5節 要約
 第4章 評定時間・評定負担が反応の多次元性に及ぼす効果に関する研究
  第4-1節 最初の「評定時間効果」研究(実験1)
  第4-2節「評定時間効果」研究の混乱(実験2・実験3)
  第4-3節「情報処理量によるU字形変化」仮説
  第4-4節「情報処理量によるU字形変化」仮説の実験的検討(実験4)
  第4-5節 結論
  第4-6節 要約
 第5章 活性化が反応の多次元性に及ぼす効果に関する研究
  第5-1節 最初の「活性化」実験(実験1)
  第5-2節「活性化による促進」仮説と「多情報による評価的処理」仮説
  第5-3節「評価的処理」仮説と「活性化」仮説の実験的検討(実験2)
  第5-4節「活性化」仮説の実験的検討(実験3)
  第5-5節 結論
  第5-6節 要約
 第6章 社会的知覚システムの進展に関するモデルの作成の試み
  第6-1節 表象過程の進展
  第6-2節 判断過程の進展
  第6-3節 社会的知覚システムの進展に関するモデル
  第6-4節 要約
第2部「認知的複雑性」と「社会的知覚システムの進展」に関する「問題志向的」研究
 第7章 多次元性の指標による社会問題に関する研究
  第7-1節 多次元性の指標の応用的有効性
  第7-2節 ソウル・オリンピックによる外国イメージの変化
  第7-3節 要約
 第8章 Crockettの指標による社会問題に関する研究
  第8-1節 Crockettの指標の応用的有効性
  第8-2節 テレビゲーム使用と子供の社会的発達・適応の相関関係
      (調査1)
  第8-3節 コンピューター使用と子供の社会的発達・適応の相関関係(調査2)
  第8-4節 コンピューター使用と子供の社会的発達・適応の因果関係(調査3)
  第8-5節 要約
 終章 結論と意義
  1.結論と今後の研究
  2.本書の意義
要約
引用文献
後書き

著者坂元章 著
発行年月日1993年04月15日
頁数308頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0845-9