自閉症児における大脳の左右半球機能差に関する研究
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序文
第1章 大脳の左右半球機能差に関する先行研究の概観
第1節 病理脳における半球機能差研究
第2節 正常脳における半球機能差研究
第1項 認知の左右差
第2項 行動の左右差
第3項 生理学的指標の左右差
第3節 言語獲得と左右半球機能差との関係
第4節 利き手と左右半球機能差との関係
第5節 生育環境と左右半球機能差との関係
第6節 言語的能力および視空間的能力における性差と半球機能差
第2章 自閉症児の障害特性と左右半球機能差に関する先行研究の概観
第1節 自閉症研究の動向
第2節 自閉症児における脳の障害と左右半球機能差との関係
第1項 脳の形態的異常について
第2項 脳の機能的異常について
第3項 脳波指標による半球機能差の検討について
第4項 自閉症児の右半球的機能について
第3節 自閉症に隣接する障害における左右半球機能差
第3章 左右半球機能差と言語臨床に関する先行研究の概観
―とくに視覚言語記号について―
第1節 失語症者における漢字と仮名の情報処理の差異
第2節 視覚言語記号と言語臨床研究
第3節 自閉症児の言語臨床研究
第4章 本研究の目的と全体的枠組み
第1節 問題の所在および研究の目的
第2節 研究の枠組みと論文の構成
第5章 左右半球機能差と漢字情報処理―脳波を指標とした検討―
第1節 実験の目的
第2節 脳波の左右差に関する基礎的検討
第1項 基準電極および記録電極の装着部位の検討〔実験1〕
第2項 脳波α波の周波数変化の検討〔実験2〕
第3節 文字イメージ(漢字,仮名,アルファベット)想起時,
視空間的イメージ(風景,運動)想起時および暗算時の脳波の
左右差〔実験3〕
第6章 自閉症児の漢字情報処理と左右半球機能差〔実験4〕
第1節 実験の目的
第2節 実験の方法および視覚言語記号を用いる際に必要な配慮事項
第3節 漢字語習得と仮名語習得の差異
第4節 自閉症児の右半球と漢字情報処理との関係
第7章 自閉症児の生理心理学的研究のための生体情報動態計測法の検討
第1節 目的
第2節 生体情報動態計測の意義と現状
第3節 生体情報動態計測システムの試作と計測方法の検討
第4節 試作システムの問題点と改善策
第8章 行動および脳波を指標とした自閉症児の左右半球機能差の検討
〔実験5〕
第1節 実験の目的
第2節 実験の方法
第3節 行動指標の検討
第1項 自閉症児に認められた両手使用の傾向
第2項 自閉症児に認められた左側への注意のシフト
第3項 自閉症児に認められた視空間的能力の障害
第4節 脳波指標の検討
第1項 健常児群の実験結果
第2項 健常児群についての考察
第3項 自閉症児群の実験結果
第4項 自閉症児群についての考察
第5節 総合的考察
第1項 自閉症児における言語野の局在とその障害
第2項 自閉症児における右半球活動の克進
第3項 自閉症児における右半球と左半球の関係
第9章 自閉症児の優れた能力と左右半球機能差〔実験6〕
第1節 実験の目的
第2節 実験の方法
第3節 脳波を指標として得られた結果
第4節 反応時間を指標として得られた結果
第5節 曜日あての能力および方略に関する考察
第1項 α波の左右差を指標とした検討
第2項 曜日あての一般的方略
第3項 α波の減弱反応を指標とした検討
第6節 優れた能力の本態と教育的示唆
第10章 本研究のまとめと今後の課題
第1節 総括と結論
第2節 今後の課題と展望
付録1 自閉症の診断基準
付録2 曜日あての能力に関する調査
付録3 自閉症児の社会的自立に向けて
引用文献
謝辞―あとがきにかえて