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発達初期の対象認識についての研究

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
対象の永続性形成を中心としたPiagetの実在認識論を文献的・実験的に検討し、その発達過程を再概括するとともに、新たな理論化へ向け諸課題を考察した新著。

【著者略歴】
三島正英(みしま まさひで)
1950年 佐賀市生まれ
1973年 早稲田大学文学部心理学科卒業
1975年 同大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了
1975年 山口女子大学文学部助手
現在、同助教授
目次を表示します。
第Ⅰ部 文献的検討
序 章 発達初期の対象認識
  1 Piagetによる対象概念の形成過程
  2 Piagetの発達理論における対象概念形成の意義
  3 対象認識の形成をめぐる現在の課題
    注
第1章 対象認識の形成とその指標
  1 手による探索を指標にした研究
  2 視覚的活動などを指標にした研究
  3 手による探索と視覚的活動などを指標にした対象認識をめぐっで
第2章 空間認識と対象認識
  l  Piagetによる対象認識と空間認識の関連の様相
  2 対象認識と空間認識をめぐる従来の研究
  3 対象認識と空間認識をめぐる問題と今後の検討課題
    注
第3章 対象認識と視覚的諸能力との関連
  1 3次元対象の知覚
  2 乳児期の知覚の恒常性
3 Spelkeらによる対象認識の検討
4 視覚的諸能力と対象認識の形成をめぐって
第4章 対象認識における感覚間協応と知覚―運動協応
  1 触覚―視覚間の転移・マッチング
  2 リーチング及び防御反応にみられる知覚―運動間の関連
  3 対象の視覚的検索と手操作の関連をめぐって
  4 発達初期の対象認識における感覚様相間の発達的連関と知覚
―運動協応
第Ⅰ部 文献
第Ⅱ部 実験的検討
第5章 発達初期の対象認識と歩行の成立との関連についての縦断的検討
    方法
    結果と考察
    注 
    文献
第6章 移動能力の獲得と対象認識形成との関連についての縦断的検討 
    方法
    結果と考察
    注 
    文献
第Ⅲ部 結論
終章 発達初期の対象認識の形成をめぐって
1 対象認識発達過程の概観
  2 対象認識をめぐるPiaget理論の吟味 
  3 統合的対象認識理論へ向けて
    結論
    文献
あとがき
著者三島正英 著
発行年月日1992年12月28日
頁数236頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0827-5