博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

ミニチュア人工言語研究

言語習得の実験心理学

定価: 18,700 (本体 17,000 円+税)

言語習得を人工言語学習実験を用いて心理学的に解明しようとしたもの。研究法の概観に加え、言語習得論に関わるオリジナルな実験データを提供する。英訳を付す。

【著者略歴】
守 一雄(もり かずお)
1951年 埼玉県生まれ
1970-74年 東京教育大学教育学部心理学科
1974-76年 東京教育大学大学院教育学研究科修士課程(教育心理学専修)
1976年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科第3年次編入学
1978-79年 カナダ ニューファンドランド・メモリアル大学人間能力研究所特別研究員
1980-81年 同上
1982年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了(教育学博士)
     信州大学教育学部講師(教育心理学担当)
1984年 同 助教授昇任
1985-86年 カナダ ニューファンドランド・メモリアル大学留学(日本学術振興会特別国派遣研究者)
現在 信州大学教育学部助教授(学校教育講座)
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
はじめに
序章 ミニチュア人工言語研究概観
 0・1 実用人工言語の開発
 0・2 ミニチュア人工言語を用いた言語習得の実験的研究
 0・3 ミニチュア人工言語習得と自然言語習得
 0・4 本書の構成
第1章 言語習得における指示物提示の際の非関連情報の要因の検討
 1・1 提示される指示物の背景の効果(1)
 1・2 提示される指示物の背景の効果(2)
 1・3 疑似指示物の効果
 1・4 結論
第2章 言語習得における指示物提示の効果:入力に誤りがある場合 
 2・1 入力の誤りの影響(1)
 2・2 入力の誤りの影響(2)
 2・3 習得プロセスから見た入力の誤りの影響
 2・4 結論
第3章 言語習得における指示物提示の効果:統語標識の効果との比較
 3・1 統語標識の効果(指示物のないミニチュア人工言語での実験)
 3・2 統語標識の効果(指示物のあるミニチュア人工言語での実験)
 3・3 統語標識の効果(指示物と統語構造が不整合な場合)
 3・4 統語標識の効果(指示物と統語構造が整合な場合)
 3・5 結論                            
第4章 言語習得における文産出の役割:能動的な学習事態での人工言語習得
 4・1 文単位での正誤フィードバックと単語単位での正誤フィードバック
 4・2 文産出条件と文非産出条件の比較(学習時間を自由にした場合)
 4・3 文産出条件と文非産出条件の比較(学習時間を固定した場合)
 4・4 結論
第5章 言語習得における文産出と音声認識の誤りの効果:
    音声を用いた学習事態でのミニチュア人工言語習得
 5・1 文産出と音声認識の誤りの効果
 5・2 文産出の効果の再確認(CRTキーボード入出力実験)
 5・3 文産出とキー認識の誤りの効果
 5・4 結論
第6章 総括
 6・1 言語習得における指示物提示の際の非関連情報の要因の検討
 6・2 言語習得における指示物提示の効果:入力に誤りがある場合
 6・3 言語習得における指示物提示の効果:統語標識の効果との比較
 6・4 言語習得における文産出の役割
 6・5 言語習得における文産出と音声認識の誤りの効果
引用文献
著者守一雄 著
発行年月日1992年02月29日
頁数348頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0805-3