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ダウン症児の発達への早期介入の方法と効果に関する教育・臨床心理学的研究

定価: 15,950 (本体 14,500 円+税)
13年間のダウン症児とその家族との取り組みを基礎に発達障害の軽減克服への教育・臨床心理学的援助の体系化を念頭に実践的研究を行い貴重な知見と方法を提示。

【著者略歴】
山下 勲(やました いさお)
1937年 鹿児島県に生まれる
1963年 広島大学大学院修士課程(教育心理学専攻)修了,文学修士
1964年 同上博士課程退学,広島大学助手
1989年 教育学博士(広島大学)学位取得
1998年 特殊教育百二十年記念教育功労者表彰を受賞
2000年 福岡教育大学停年退官
現 在  福岡教育大学名誉教授・安田女子大学教授
      福岡教育大学附属障害児治療教育センター特別研究部員
目次を表示します。
序文
はじめに
第1章 先行研究の概観と問題の所在
 第1節 ダウン症(児)とその研究の歴史
  1.ダウン症
  2.ダウン症(児)に関する研究の歴史
 第2節 ダウン症児のかかえる問題の諸相
  1.診断,およびそれに伴う問題
  2.一般的な身体徴侯と合併症
  3.発達の障害と特徴
  4.ダウン症児のかかえる問題のまとめと特徴
 第3節 ダウン症児への支援・対応
  1.親・家族の不安・悩み
  2.ダウン症児への支援
 第4節 ダウン症児への早期対応
  1.早期対応の背景と経過
  2.早期対応の三つの側面
 第5節 わが国における早期プログラム
  1.用語
  2.わが国における現状
  3.比較検討と課題
 第6節 研究課題の設定 
  1.主題の位置づけ
  2.研究課題の設定
第2章 ワシントン大学モデルの検討
 第1節 問題と目的
  1.ワシントン大学モデルの意義
  2.ワシントン大学モデルの問題点
  3.目的
 第2節 方法
  1.検討のための資料・情報
  2.検討の観点
 第3節 結果と考察
  1.「プログラム」の目的,背景,経過
  2.「プログラム」の特徴と実際
  3.「プログラム」による指導の成果
  4.「プログラム」のわが国への導入と現状
 第4節 要約
  〔引用資料〕
第3章 早期介入における発達の診断と評価に関する統計的・臨床的検討
 第1節 問題と目的
  1.早期介入における実践の手続き
  2.早期介入における発達診断の意義と問題点
  3.早期介入における発達評価の意義と問題点
  4.目的
 第2節 方法
  1.DSPI日本語版作成と検討の手続き
  2.津守式乳幼児精神発達質問紙の検討の手順
  3.DSPI日本語版および津守式研究用アレンジ版の臨床的検討の手順
 第3節 結果と考察
  1.DSPI 日本語版の作成と検討
  2.津守式乳幼児精神発達質問紙(研究用アレンジ版)の検討
  3.DSPI日本語版および津守式研究用アレンジ版の臨床的検討
  4.Y―W式ダウン症乳幼児プログラム・発達診断法の作成
 第4節 要約
第4章 早期介入の効果に関する検討
 第1節 問題と目的
  1.早期介入の効果に関する研究の現状と問題点
  2.早期介入の効果に影響を及ぼす要因
  3.早期介入の効果の判定にかかわる実践・研究計画上の問題
  4.目的
 第2節 方法
  1.対象児とグループ構成
  2.指導上の留意点と指導計画
  3.評価の観点と方法
 第3節 結果と考察
  1.開始時期を異にする3群の加齢に伴うDAの推移
  2.開始時期を異にする3群の加齢に伴うDQの推移
  3.健常児データおよび先行研究との比較における3群のDA,DQの推移
  4.3群における初期発達指標の獲得過程の分析
 第4節 要約
第5章 早期介入に伴う発達過程とその要因に関する事例分析的検討
 第1節 問題と目的・方法
  1.発達過程の事例分析的検討の意義
  2.目的と方法
 第2節 各事例の概要および考察
 第3節 要約
第6章 親・家族へのアプローチの方法と効果に関する検討
 第1節 問題と目的
 1.ダウン症児をかかえた親・家族
  2.親・家族へのアプローチの観点と目的
  3.親・家族へのアプローチの対象と形態
  4.目的
 第2節 方法
  1.目的(1)に関する方法
  2.目的(2)に関する方法
 第3節 結果と考察
  1.ダウン症児をもつ“親のミーティング”の発展過程
  2.ダウン症児をもつ親の成長過程
 第4節 要約
第7章 研究の総括
 第1節 研究の問題と目的
 第2節 研究の方法
 第3節 研究の結果
  1.第2章の結果
  2.第3章の結果
  3.第4章の結果
  4.第5章の結果
  5.第6章の結果
 第4節 今後の課題
  1.発達過程の長期追跡
  2.臨床事例の累積
  3.Y-W式ダウン症乳幼児プログラム・発達診断法の細密化
  4.研究成果の社会への還元
  5.精神遅滞児の他のタイプへの適用
  6.親・家族へのアプローチの方法の研究
引用文献
資料
  1.ダウン症乳幼児プログラム・ワシントン大学式発達診断法レベルⅠ
  (研究用試案)
  2.ダウン症乳幼児プログラム・ワシントン大学式発達診断法レベルⅡ   (研究用試案)
  3.個別療育・個別課題の目標と方法
  4.個別療育・個別課題の経過と記録
  5.個別療育・個別課題の目標と方法・第2様式
  6.個別療育・個別課題の経過と記録・第2様式
  7.Y―W式ダウン症乳幼児プログラム・発達診断法 レベルⅠ
  8.Y―W式ダウン症乳幼児プログラム・発達診断法 レベルⅡ
  9.個別療育・個別課題の目標と方法 第1号形式
 10.個別療育・個別課題の目標と方法 第2号形式
  11.個別療育・個別課題の経過と記録 第1号形式
  12.個別療育・個別課題の経過と記録 第2号形式
著者山下勲 著
発行年月日1991年02月28日
頁数348頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0783-4