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人格の二面性について

定価: 16,500 (本体 15,000 円+税)
人格の中に存在する対極的な側面を「人格の二面性」と呼んで考察を行い、それを数量的に抽出しうる質問紙を開発、人格測定の分野に新しい観点を導入する。

【著者略歴】
桑原知子(くわばら ともこ)
1955年 滋賀県に生まれる
1979年 京都大学教育学部卒業
1984年 京都大学教育学研究科博士課程教育方法学専攻(臨床心理学)修了
1987年 京都大学教育学博士
1987年 スイス、ユング研究所留学
現在 姫路獨協大学一般教育部助教授
目次を表示します。
序文
第一章 人格の“二面性”,特にその測定に関する理論
(1)問題提起
(2)概念規定
(3)人格理論における“二面性”について
(4)人格測定の分野における“二面性”
(5)Semantic Differential法における“二面性”
(6)従来のテストにおける“二面性〝測定の試み
(7)まとめ
第二章 “人格の二面性”測定のための尺度の作成
(1)新しい尺度の作成
   問題及び目的
   方法
   結果及び考察
   要約
(2)SD法との比較による,新しい測定形式の検討
   問題及び目的
   調査Ⅰ
   調査Ⅱ
   総合的考察
   要約
(3)尺度の改良その1―NEGATIVE語を加えて
   問題及び目的
   方法
   結果
   考察
   要約
(4)尺度の改良その2―“二面性”のスコアリングについて
   問題及び目的
   各スコアのプロフィール特徴
   群別分析の試み
   Kaplanの方法
   新しいスコアリング
   要約
(5)TSPSの諸特性について
(6)TSPSの妥当性について
(7)TSPSの信頼性について
   要約
第三章 “二面性”の観点からみた人格特性
 a.他の心理テストとの比較
   Y-G,MMPI,CAS
   MAT,CPI,WJ
   同一性次元尺度
   独断主義尺度
   気質尺度
 b.被験者の特性による分析
   男女差
   年令差
 C.スコアによるまとめ
   S+(P),S+(N),S_(P),S_(N)
   群別比較
   新スコア
第四章 人格の“二面性”について―その総合的考案―
(1)問題提起をめぐって
(2)“二面性”測定尺度をめぐって
(3)“二面性きごうの観点からみた人格特性をめぐって
   ① Positive二面性群
   ② Negative二面性群
(4)“人格の二面性”をめぐって
   ①“二面性”はあるのか
   ②“人格の二面性”の成立
   ③“二面性”に対するとまどい
   ④“二面性”に対するとらえ方の違い
   ⑤“二面性きごうのモデル
文献
参考資料集
あとがき
著者桑原知子 著
発行年月日1991年02月28日
頁数342頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0779-7