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記憶における絵の符号化に関する研究

記憶における絵の符号化に関する研究

定価: 12,650 (本体 11,500 円+税)
欧米を中心に進展した絵記憶の最近12年間の実証的研究を総括。特に記憶における絵の符号化の問題を組織的に解明し、今後の絵記憶研究の方向づけ、展開を促す書。

【著者略歴】
小林 進(こばやし すすむ)
1949年 大阪府に生まれる
1978年 京都大学大学院教育学研究科博士課程中退
1988年 京都大学教育学博士
現在 近畿大学、教育学博士
目次を表示します。
第1章 序論
 Ⅰ.認知心理学における心像過程
 Ⅱ.絵記憶研究領域における実証的動向
 Ⅲ.記憶における語および文章に対する絵優位性に関する理論的諸問題
  Ⅲ-1.記憶における絵優位性についての4つの主要理論
   (a)2重符号化理論
   (b)処理水準説
   (c)感覚的―意味的モデル
   (d)命題理論
  Ⅲ-2.絵の記憶に関する諸問題と今後の課題:理論的発展のための示唆
 Ⅳ.絵符号化に影響する2つの時間的側面:既存の実証的文献展望
  Ⅳ-1.絵符号化の時間的経過
  Ⅳ-2.絵符号化における刺激持続時間と刺激間間隔の相対的重要性
   (a)刺激持続時間の絵符号化に及ぼす効果
   (b)刺激間間隔の絵符号化に及ぼす効果
  Ⅳ-3.絵符号化に影響する2つの時間的側面(刺激持続時間と刺激間
      間隔)に関する研究における問題点と将来の見通し
   (a)刺激持続時間―刺激間間隔実験図式の使用に伴なう方法論上の
      諸問題
   (b)言語化の役割
   (c)一定ないしは無作為に混合された刺激持続時間と刺激間間隔
   (d)適切な統制群の欠如
   (e)刺激材料の性質
   (f)テスト方法の感受性の問題
  Ⅳ-4.これらの考察の含む意味と研究のための方向づけ
 V.本研究の目的と計画
第2章 絵符号化の時間的経過の検討
 Ⅰ.実験的研究
   1.大学生の分析
    Ⅰ-1 実験1
   2.発達的分析
    Ⅰ-2 実験 2 
    Ⅰ-3 実験 3 
    Ⅰ-4 実験 4 
 Ⅱ.要約 
第3章 絵符号化における言語化(ラべリング)の役割
 Ⅰ.実験的研究
    Ⅰ-1 実験 5
    Ⅰ-2 実験 6
    Ⅰ-3 実験 7 
    Ⅰ-4 実験 8 
 Ⅱ.要約 
第4章 符号化期間としての刺激持続時間あるいは刺激間間隔の間で生起して
    いる過程の性質
 Ⅰ.実験的研究
    Ⅰ-1 実験 9 
    Ⅰ-2 実験10
 Ⅱ.要約 
第5章 意味的符号化教示の絵符号化に及ぼす効果
 Ⅰ.実験的研究
    Ⅰ-1 実験11
    Ⅰ-2 実験12
 Ⅱ.要約 
第6章 刺激材料の性質の絵符号化に及ぼす効果
 Ⅰ.実験的研究
    Ⅰ-1 実験13
    Ⅰ-2 実験14
    Ⅰ-3 実験15
 Ⅱ.要約
第7章 課題要求(再生 対 再認)と符号化教示との交互作用
 Ⅰ.実験的研究 
    Ⅰ-1 実験16
    Ⅰ-2 実験17
 Ⅱ.要約
第8章 異なるタイプの絵の属性分析
 Ⅰ.実験的研究
    Ⅰ-1 実験18
    Ⅰ-2 実験19
    Ⅰ-3 実験20
    Ⅰ-4 実験21
    Ⅰ-5 実験22
 Ⅱ.要約
第9章 絵符号化のための1つのモデルに向けて 
 Ⅰ.符号化における発達的変化 
 Ⅱ.本研究の要約・統合化・体系化
 Ⅲ.著者によって提示された絵符号化に関する1つのモデル
 Ⅳ.著者によって提案されたモデルの諸問題と今後の課題
第10章 総括と結論
文献
付録:文献目録
あとがき
著者小林進 著
発行年月日1990年02月28日
頁数300頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0762-9