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記憶の検索過程に関する研究

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
記憶における再生と再認の類似点と相違点を、実験・コンピュータシミュレーション・多変量解析を利用して検証することにより、記憶の検索過程を解明。

【著者略歴】
多鹿秀継(たじか ひでつぐ)
1950年 兵庫県に生まれる
1972年 神戸大学教育学部教育心理学科卒業
1974年 京都大学大学院教育学研究科修士課程修了
1976年 京都大学大学院教育学研究科博士課程中退
1985年 教育学博士(京都大学)
現在 愛知教育大学教育学部助教授
目次を表示します。
はしがき
第1章 序論
 1 本研究の位置づけ
  1.1記憶研究における再生と再認
  1.2 問題の位置づけ
 2 本研究の目的と意義 
  2.1本研究の目的と意義
  2.2 本研究領域の明確化
  2.3 本研究の構成
第2章 再生と再認における検索過程の学説
 1 はじめに
 2 再生の2段階説
  2.1 1974年以前の理論
  2.2 1974年以降の再生の2段階説
  2.3 Mandlerの再認の2過程説 
  2.4 総括 
 3 エピソード説 
  3.1 符号化特定性原理(Encoding specificity principle)
  3.2 再認の失敗現象―符号化特定性原理に依存しない解釈―
  3.3 総括 
 4 討論と結論
第3章 再生と再認の検索過程に関する実験的研究I
 l 問題の設定
 2 体制化の程度 
  2.1 文献的展望 
  2.2 実験1
  2.3 実験2 
  2.4 実験1と実験2の総合討論 
 3 意図学習教示と偶発学習教示 
  3.1 文献的展望 
  3.2 実験3 
  3.3 実験4 
  3.4 実験3と実験4の総合討論 
 4 テスト課題予告
  4.1 文献的展望 
  4.2 実験5 
  4.3 実験6
  4.4 実験5と実験6の総合討論 
 5 刺激材料(出現頻度と熟知度)
  5.1 文献的展望
  5.2 実験7
  5.3 実験8 
  5.4 実験7と実験8の総合討論 
 6 第3章のまとめ
第4章 再生と再認の検索過程に関する実験的研究Ⅱ
 1 問題の設定 
  1.1 実験9 
  1.2 実験10
  1.3 実験11
  1.4 実験12 
  1.5 総合討論
 2 第4章のまとめ
第5章 再生と再認の検索属性の研究
 1 問題の設定
  1.1 研究1
  1.2 研究2
  1.3 研究1と研究2の総合討論
  1.4 実験13
  1.5 実験14
  1.6 実験13と実験14の総合討論
 2 第5章のまとめ
第6章 再生と再認の検索過程に関する計算機モデル
 1 問題の設定
  1.1 再生と再認の検索過程研究における計算機モデル
 2 本計算機モデルの概要
  2.1学習過程のモデル
  2.2 検索過程のモデル
   2.2.1再生の検索過程
   2.2.2 再認の検索過程
 3 再生と再認の検索過程に関するシミュレーションの結果 
  3.1 体制化の程度を操作した実験のシミュレーション結果
  3.2 意図・偶発学習教示に関する実験のシミュレーション結果
  3.3 テスト課題予告に関する実験のシミュレーション結果
  3.4 熟知皮を操作した実験のシミュレーション結果
 4 考察
第7章 最近の記憶研究における再生と再認
 1 再生と再認の最近の研究
  1.1 第24回国際心理学会議における再生と再認の研究動向 
  1.2 再認の失敗関数
  1.3 再生と再認の臨床的研究
 2 エビソード記憶と意味記憶
  2.1 問題の設定
  2.2 区分の推移・変遷
   2.2.1 Tulving(1972)の区分の相違点
   2.2.2 Tulving(1983)の区分の相違点
  2.3 研究方法・結果
   2.3.1 転移paradigmによる研究
   2.3.2 実験変数の操作に基づく研究
   2.3.3 その他の研究
 3 第7章のまとめ
第8章 総括
 1 全体的考察
 2 教育心理学との関連 
引用文献
著者多鹿秀継 著
発行年月日1989年01月15日
頁数250頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0718-6