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吃音診断学序説

定価: 25,300 (本体 23,000 円+税)
我が国においては新しい学問分野である「言語治療学」において、とくに研究上困難な吃音学に関し、その中枢である診断学について臨床心理的側面から考察する。

【著者略歴】
内須川 洸(うちすがわ ひろし)
1928年 東京に生まれる
1955年 東京大学文学部心理学科卒業
1960年 東京大学大学院博士課程修了 教育心理学専攻
1962年 教育学博士(東京大学)

1960年 東京慈恵会医科大学助教授
1961年 フルブライト交換教授として、米国アイオワ州立大学
      言語病理学部にて吃音診断研究に従事
1963年 東京学芸大学助教授
1974年 大阪教育大学教授
1978年 筑波大学心身障害学系教授
1985年 放送大学客員教授
1991年 筑波大学名誉教授
      昭和女子大学大学院教授
1995年 附属生活心理研究所長
1998年 大学院生活機構研究科委員長
目次を表示します。
再版の序
吃音診断学序説
 緒言
 1章 吃音の治療上に於ける診断法の意義
  1節 治療と診断との一般的関係
  2節 治療と診断との実際的関係
  3節 吃音の診断と治療との関連
 2章 吃音の診断に於ける問題性
  1節 吃音診断上の困難と吃音症状並びに吃音者の人格性に関する諸特性
  2節 吃音診断上困難なる諸条件
 3章 吃音に関する臨床心理学的診断法の特質
  l節 吃音の治療法に関する発展
  2節 吃音治療研究の前提条件
  3節 臨床心理学的診断法の一般的特性
 4章 吃音の診断に関する心理学的諸問題 
  緒言
  1節 吃音の治療に関する研究史及び診断の問題
  2節 吃音現象の把捉方法に関する諸問題
  3節 治療過程に於ける診断の問題
 5章 本研究の目的並びに基本的立場
  1節 研究目的
  2節 本研究の基本的立場
 6章 本論文の構成
本論(Ⅰ)吃音の診断に関する基礎的研究
 緒言
  1節 吃音の診断的基礎に関する諸実験概観並びに諸考察
  2節 吃音の診断的基礎に関する諸問題
 1章 親子言語関係診断の試み
  1節 親子言語関係診断テストに関する構想
  2節 親子言語関係テスト作成に関する基礎的研究
 2章 親子吃音関係診断テスト作成に関する基礎的研究
 3章 吃音に対する態度による診断に関する基礎的研究
  1節 吃音態度診断テストに関する基本的構想
  2節 吃音態度診断テスト作成に関する基礎的研究
 4章 言語反応条件による診断に関する基礎的研究
  1節 言語反応診断テストに関する基本的構想
本論(Ⅱ)吃音の診断に関する臨床心理学的研究
 緒言
 1章 幼児期に於ける吃音の診断
  1節 幼児吃音診断理論
  2節 言語環境調査
  3節 吃音児の特性
  4節 家族及び家庭状況調査
  5節 親子関係並びに親子言語関係の枠組による診断資料の組織化
 2章 吃音の診断に関する事例研究
  緒言
  1節 吃音幼児の診断事例研究
  2節 吃音学童の診断事例研究
本論(Ⅲ)吃音診断論補遺
 緒言
 1章 親子言語関係診断テストの標準化に関する基礎的研究
  1節 親子言語関係診断テスト 
  2節 各種条件下における一般児の親子言語関係
  3節 親子言語関係診断テストの標準化に関する総合的モデル研究
 2章 HU式Ⅰ型親子言語関係診断テストの標準化に関する研究
  1節 HU式Ⅰ型親子言語関係診断テストの構成
  2節 HU式Ⅰ型親子言語関係診断テストに関する標準化の研究(1)
     ―Bテストの項目分析―
  3節 HU式Ⅰ型親子言語関係診断テストに関する標準化の研究(2)
     ―Aテストの項目分析―
  4節 HU式Ⅰ型親子言語関係診断テストに関する標準化の研究(3)
     ―検査項目の作成―
 3章 親子吃音関係診断テストの標準化に関する研究
    ―テスト下位項目の検討―
 4章 幼児吃音に関する臨床的診断仮説に関する研究
  1節 内須川式臨床4型について
  2節 幼児吃音の親子言語関係からみた類型的理解
  3節 幼児吃音の臨床診断仮説としてのU仮説(内須川仮説)について
  4節 超早期発吃型・超晩期発吃型吃音と幼児吃音診断理論の構築
附属資料Ⅰ 親子吃音関係診断テスト 
索引
著者内須川洸 著
発行年月日1986年02月28日
頁数818頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0647-9