視覚残像に関する研究
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第1編 視覚残像研究の展望
第1章 感覚ないし知覚としての残像
要約
第2章 残像の概念規定
1 認知的水準と残像―感覚と知覚との関連について―
2 認知的水準と主体的要因
3 残像に関する概念規定
残像の種類および基礎的諸現象
類縁現象
要約
文献
第3章 残像研究史
はじめに
1 17世紀末ないし18世紀初頭までの残像研究
Aristoteles
Newton
2 18世紀の残像研究
Jurin
Buffon
Franklin
Scherffer
Darwin,R.W.
3 19世紀初期の残像研究
Young
Goethe
Purkinje
Mu(¨)ller,LehotおよびBrewster
4 19世紀中期の残像研究
Fechner
Knochenhauer
Bru(¨)cke
Se(´)guin
Scoresby
Aubert
5 19世紀末から20世紀初頭までの残像研究
Helmholtz
Hering
その後
文献
第4章 残像研究における操作の意味
(今世紀までの残像研究史の総括と展望)
1 序
2 残像現象の認知的水準への位置づけ
3 認知的水準と残像現象への接近のありかた
Sc-Oc的接近
Sv-Ov的接近
i)モダリティ内刺激変数操作
ii)モダリティ間刺激変数操作
Sc-Ov的接近
個人内O変数操作
個人間O変数操作
Sv-Ov的接近
部分刺激統制的変数O操作
刺激全体統制(センソリー・デプリベーション)的O変数操作
Sv→Ov的接近
←
4 残像実験の操作の対象について
S(原刺激)
O(生活体)
P(投影面)
R(反応としての残像)
要約
文献
第5章 最近における残像研究の展望(1920年代以降)
1 序
2 色彩
3 色彩の時間的変化
4 潜伏時間
5 持続時間
6 大きさ
7 むすび
要約
文献
第2編 残像強度に関する研究
第6章 残像強度とその測定法
1 序
2 残像強度およびその測定法について
手続き
3 残像強度の測定方法の妥当性に関する検討
―刺激時間の関数としての残像強度―
実 験
方法と結果
考察
4 残像強度の測定方法の信頼性に関する研究
方法
結果と考察
要約
文献
第7章 刺激思考的接近による残像強度の研究―(Sv-Oc的接近)―
1 序
2 刺激時間と残像強度の関係
a 曲線の形
b 刺激範囲を拡げた場合
3 刺激後時間と残像強度の関係
a 測定とその結果
b 考察(1)
c 考察(2)
4 原刺激面積と残像強度の関係
a 原刺激を一定にし面積を変化させた場合
b 面積が変化しても光量が変わらない場合
c 面積を一定にし輝度を変化させた場合
5 原刺激面の強度(輝度)と残像強度の関係
a 原刺激強度と残像強度(1)
b 原刺激強度と残像強度(2)
6 まとめ
要約
文献
第8章 Sc-Ov,Sv-OvおよびSv-Ov的接近による主体的要因の研究
1 序
2 Sc-Ov的接近による研究
―個人内O変数操作の効果―
a 残像強度の個人内変動
方法(疲労の影響―その1―)
結果と考察
方法(披露の影響―その2―)
結果
b 連続測定(その1)
c 連続測定(その2)
結果と考察
d 連続測定(その3)
方法
結果と考察
3 Sc-Ov的接近(その2)―個人間O変数操作による研究―
a 序
b 精神分裂病患者を被験者とした場合
c 向性との関係
方法
結果と考察
4 Sv-Ov的接近による研究
―部分刺激統制的O変数操作の効果について―
a はじめに
b 有意味図形の効果
方法
結果
c おわりに
5 Sv-Ov的接近による研究
―刺激全体統制(センソリー・デプリベーション)的O変数
操作の効果について―
6 Sv→Ov的接近による研究―フィード・バックの効果について
←
a フィード・バックの効果(1)
方法
結果と考察
b フィード・バックの効果(2)
結果と考察
要約
文献
第9章 S→Ov的接近による研究
←
(フィード・バックの効果について―その2―)
l Sv→Ov的接近による研究(その2)
←
a はじめに
b 観察
方法
結果と考察
c おわりに
2 残像と表象
a はじめに
b 心像残像
c 残像の位置づけ
要約
文献
第10章 運動残像の強度(持続時間)について
1 はじめに
2 渦巻き残像の持続時間の測定法
手続き
3 測定法の妥当性と信頼性
方法
結果
4 刺激側変数の操作(Sv-Oc的接近)による研究
a 刺激面および投影面の明るさの影響
実験
手続き
結果と考察
b 刺激時間
c 渦巻きを形成する黒白部分の対比
結果
d 投影面に渦巻きのある場合とない場合
結果
5 主体的要因の操作による研究―Sv-Oc的接近―
a instructionの効果
結果
b 向性について
c 脳損傷について
結果
要約および結論
文献
第3編 ボッチの残像研究―生起の機制を中心として―
第11章 ボッチの残像とは何か
1 序―生起条件について―
2 ボッチの残像に関する諸説
3 ボッチの残像とふつうの残像との関係
―その相違性と類似性―
4 残像転移の機制
観察 1
観察 2
観察 3
観察 4
観察 5
要約
文献
第12章 ボッチの残像における潜伏時間について
1 序
2 ボッチの残像の潜伏時間と投影面との関係
観察 1
観察 2
3 第1種の潜伏時間についての実験的研究
方法
a 原刺激を一定にし投影面を変化させた場合(1)
結果と考察
b 原刺激を一定にし投影面を変化させた場合(2)
結果と考察
4 むすび
要約
文献
第13章 ボッチの残像の大きさ
1 序
2 ボッチの残像における見えの大きさと物理的大きさ
観察 1
実験 1
結果
考察
観察 2
3 ボッチの残像における投影面と像の大きさとの関係
4 むすび
要約
文献
第14章 (静止)残像の本性―総括として―
1 はじめに
2 残像の本性研究の史的展望
3 厄介な残像
4 有害な光刺激と残像
5 残像の機能的意義
6 残像と表象
文献
論文要旨
1 視覚残像研究の展望
2 視覚残像強度に関する研究
3 ボッチの残像研究―生起機制を中心として―
4 残像の本性
付解 直観像と幻覚
Ⅰ 最近の直観像研究
Ⅱ 直観像の内容―残像ならびに幻覚(想像心像)との関係―
Ⅲ 直観像の二つの型と性格特性
Ⅳ 日常生活における直観像
文献