中江藤樹の儒学
その形成史的研究
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序
序論―その考察の方法について
一 いわゆる藤樹學の形成史的考察
(イ)第一期 藤樹の儒學的關心のもち方
(Ⅰ)『大學』の思想的受容の仕方
(Ⅱ)『藤樹規』について
(Ⅲ)四書の合一的把握について
(Ⅳ)『明徳圖説』について
(Ⅴ)『持敬圖説』に於ける敬の見方
(ロ)第二期 儒學思想の動揺とその根本傾向
(Ⅰ)『翁問答』の問題點
(Ⅱ)藤樹の孝説について
(Ⅲ)儒學の見方
(ハ)第三期 藤樹學の成立とその展開
(Ⅰ)『大學解』に於ける藤樹儒學の立場の形成について
(Ⅱ)『古本大學全解』に見られる、藤樹儒學の體系的構成の問題
(Ⅲ)以上の結び
(Ⅳ)『中庸』の解釋に見られる、藤樹學の基礎付け論
(Ⅴ)聖人舜の「大知」の解釋
(Ⅵ)君子の立場と中庸★良知觀の展開
(Ⅶ)「誠」の説の解釋
(Ⅷ)「仁」の解釋
(Ⅸ)孝説について
(Ⅹ)「陰隲」の信仰について
(ⅩⅠ)佛教思想の影響
二 いわゆる藤樹學の體系的再構成の試み
(イ) 藤樹學の根本志向とその方法
(1)その根本志向について
(2)その儒學の方法について
(ロ)具體的人間觀―凡心と聖人の見方―
(ハ)道徳説について
(1)意念の克去の觀點
(2)愛敬中和の道徳觀
(ニ)道徳の基礎付け
(1)意念の克去の可能性について
(2)中和の實現の體用一源的基礎付け論
(ホ)道徳と教育及び宗教との體系的聯關の見方について
(Ⅰ)教化論について
(Ⅱ)宗教論
(Ⅲ)結語―藤樹學の問題點、淵岡山と熊澤蕃山の立場と關聯して
補説 藤樹學における宗教論
序論 その考察の方法について
(イ)前期 歸郷後の三十二歳まで
(1)少年時代について
(2)『藤樹規』第二條「畏二天命一。尊二徳性一。」について
(3)『明徳圖説』における「上帝の命」について
(4)『持敬圖説』に表われた「福善禍淫」の信仰
(ロ)中期(三十三歳から三十七歳まで)
(1)『翁問答』に表われた「福音禍淫の神理(〇〇)」の論
(2)『孝經啓蒙』に現われた宗教論
(3)『太乙神經序』並びに『霊符疑解』に現われた信仰論
(ハ)後期(三十七歳-四十一歳)の宗教論
(1)「福善禍淫の信條」について
(2)鬼神論
(3)陰隲論
(4)沸教思想の影響
(ニ)結語
(1)具體的人間觀
(2)上帝の二重属性の問題
(3)爲己的儒學の立場と教化治人の立場との並行論について