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本邦中世までにおける孟子受容史の研究

定価: 9,900 (本体 9,000 円+税)
東洋思想としてすでに日本人の中に消化吸収されている孟子がいかに招来され受容されたかを、孟子の書に限らず他の漢籍へも視野を拡大して綜合的に考証する労作。

【著者略歴】
井上順理(いのうえ まさみち)
鳥取県に生まれる
昭和16年3月広島文理科大学倫理学科卒
鳥取大学教授 文学博士
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
はしがき
凡例
序篇
  一 研究の発端
  二 伝来と受容及び外証と内証
  三 内容の概略
上篇 古代における孟子受容史
 第一章 漢籍の渡来とその受容
  第一節 大和飛鳥時代
   一 最初期(応神朝前後)
   二 第二期(推古朝前後)
   三 第三期(孝徳朝前後)
   四 第四期(持統朝前後)
  第二節 奈良時代
   一 古事記・日本書紀
   二 留学生と漢籍の伝来
   三 古記及びその他 附 玉篇の佚文について
   四 懐風藻と万葉集
   五 続日本紀
 第二章 他の漢籍による孟子受容
  第一節 経書注疏からの受容
  第二節 その他の漢籍からの受容
 第三章 孟子受容の具体的成果
  第一節 大和飛鳥奈良時代
   一 聖徳太子の文章
   二 日本書紀その他
   三 続日本紀
   四 古記の引用その他
  第二節 平安時代
   一 初中期の文献
   二 中・末期
   三 藤原頼長
   四 通憲と頼業
  第三節 孟子の伝来について
中篇 鎌倉南北朝期に於ける孟子受容史
 第一章 叢林に於ける孟子受容
  第一節 初期の留学僧と帰化僧
   一 初期の留学僧
   二 初期の帰化僧
  第二節 虎関及びその他
   一 虎関以前
   二 虎関師錬
  第三節 夢巖と中巖
   一 夢巖祖応
   二 中巖円月
  第四節 義堂及びその他
   一 義堂周信
   二 その他
 第二章 宮廷公卿に於ける孟子受容
  第一節 当代初期の成果
  第二節 花園天皇
   一 宸記
   二 誡太子書
  第三節 玄恵と親房
   一 玄恵法印 附 往来物について
   二 北畠親房
  第四節 その他当代の文献
 第三章 宋学の伝来について
 第四章 孟子の古鈔本について
下篇 室町時代に於ける孟子受容史
 第一章 叢林に於ける孟子受容
  第一節 岐陽及びその他
   一 岐陽方秀
   二 その他
  第二節 瑞溪及びその他
   一 瑞渓周鳳
   二 その他
  第三節 横川及びその他
   一 横川景三
   二 その他
  第四節 桂庵と景徐
   一 桂庵玄樹
   二 景徐周麟
  第五節 月舟及びその他
   一 月舟寿桂
   二 その他
 第二章 朝廷幕府に於ける孟子受容
  第一節 皇室歴代の好学
  第二節 公卿の碩学
   一 花山院長親
   二 東坊城秀長
   三 一条兼良
   四 三条西実隆
   五 藤原長英
  第三節 将軍家及びその近臣の孟子受容
 第三章 博士家における孟子受容
  第一節 漢籍の購読
   一 経書類
   二 史書類
   三 子集類
  第二節 孟子の購読
  第三節 孟子御読の禁忌について
  第四節 清家の孟子学について
 第四章 孟子古鈔本及び孟子抄
  第一節 孟子の古鈔本
  第二節 孟子抄
 第五章 地方に於ける孟子受容
   一 北陸地方
   二 大内氏―中国地方
   三 薩南の学
   四 海南の学
   五 足利学校
 第六章 その他の文献に於ける成果
終篇
関係系図
孟子受容史年表
索引
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。
著者井上順理 著
発行年月日1972年05月31日
頁数708頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-0390-4