枕草子研究
定価:
15,400
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14,000
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Ⅰ 類聚・随想的章段の本質
一 「春は曙」の空白の構造
二 「虫は」における伝統性と独創性
三 類聚的章段の特質―「木の花は」をめぐって
四 「~もの」型章段における「ずれ」の方法
Ⅱ 『枕草子』の文章表現
五 「木の花は」の漢籍典拠の特質
六 「花の木ならぬは」における和歌引用の特性
七 「五月の御精進のほど」の歌語り―和歌を相対化する下蕨
八 『枕草子』の地名―歌枕からの逸脱
九 『枕草子』における戯画化の方法―もどかれる後朝
Ⅲ 日記的章段の方法
一〇 「里にまかでたるに」段の本質―橘則光との交流をめぐって
一一 日記的章段の沈黙の構造―「上にさぶらふ御猫は」をめぐって
一二 『枕草子』の宮廷文学的性格―「とりのそら音」をめぐって
一三 「三条の宮におはしますころ」の歌語り
Ⅳ 他作品との交差
一四 あさがほ考
一五 「みやび」の半面―都的・宮廷的なるものとしての
一六 若紫の摺衣―衣装描写のもたらすもの
一七 『源氏物語』の「食ふ」―横笛巻を中心に
一八 『更級日記』の文法
Ⅴ 様々な視座から
一九 鏡としての『枕草子』―読者論的視座
二〇 省筆の魅力
二一『枕草子』と『源氏物語』―文字による絵画と文字による映画
二二 思いがけぬ美の発見
二三 駿馬の骨―清少納言の晩年をめぐって
二四 『枕草子』の新しい読み―教材としての『枕草子』
二五 『枕草子』研究の現在―主要参考文献を紹介しながら
初出一覧
あとがき