源氏物語の世界
方法と構造の諸相
定価:
14,300
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13,000
円+税)
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Ⅰ
玉鬘―六条院における進退― 秋山 虔
空蝉物語の形成 鈴木日出男
『源氏物語』薫の行方―宇治十帖結末に関する一解釈・再論― 山上義実
Ⅱ
『源氏物語』初期の巻々の方法に関する臆断
―桐壺巻から紅葉賀・花宴巻へ― 松田成穂
「桐壺」巻論―(主人公/敵役)生成のダイナミズム― 星山 健
桐壺帝の密通認知―その可能性と高麗の相人の予言― 熊谷義隆
藤壺構想と朧月夜構想の関わりをめぐって 呉羽 長
玉鬘十帖の世界 斎藤正昭
鈴虫巻小論 三角洋一
源氏物語「浮舟」巻について 河北 騰
夕顔の右近と宇治十帖の右近―作者の構想と読者の想像力― 稲賀敬二
Ⅲ
『源氏物語』における身体表現―女の身体と男の身体のあいだ―小島雪子
向きあう響き―宿木巻の一情景における読みの可能性― 堀 淳一
『源氏物語』における語りの三要素―語り手、読者、テクスト―
リン・K・ミヤケ
『源氏物語』と日記文学―光源氏と紫上の日記をめぐる考察― 伊藤守幸
密通物語における女性像―唐代伝奇と『源氏物語』の場合― 陳 明姿
Ⅳ
「ただ言ひに言ふ」などのこと 今井源衛
源語後考集の注釈の方法 伊井春樹
Ⅴ
『源氏物語』の文学史的定位―石母田正の所説の再検討― 渡辺仁史
日本の文化研究(文学)二十世紀の回顧―源氏物語をめぐって―田中隆昭
藤裏葉の翳り―藤裏葉巻完結説の再検証― 仁平道明
あとがき 菊田茂男