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藤原定家研究

定価: 23,100 (本体 21,000 円+税)

定家生涯の諸活動を、院政期以降新勅撰期に至る和歌史の流れの中で、漢詩表現並びに漢詩的なものとの関係を基軸に、明月記・消息・懐紙等の資史料を駆使して緻密に考証した学会待望の書。

☆☆第24回角川源義賞受賞☆☆

【著者略歴】
佐藤恒雄(さとう つねお)
 1941年2月 愛媛県に生まれる。
 1965年3月 東京教育大学文学部文学科卒業。
 1971年3月 東京教育大学大学院博士課程文学研究科単位修得退学。
 現 在   香川大学教授(教育学部)
 専 攻   中世和歌文学
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
第一章 定家前史
 第一節 保元二年冬賀内裏新成詩巻(断簡)
 第二節 藤原隆房「朗詠百首」とその意義
 第三節 西行両宮歌合考―西行から定家へ―
   Ⅰ 俊成・定家の判詞
   Ⅱ 加判依頼の意図
 第四節 俊成室美福門院加賀相伝越部庄の三分とその行方
第二章 新古今時代
 第一節 新風歌人たちの台頭
第二節 新古今和歌集の成立
第三章 新古今集定家進覧本考
 第一節 定家進覧本の形態と方法
 第二節 定家進覧本の方法と自讃歌
第四章 新古今的表現成立の一様相
 第一節 空しき枝に・露もまだひぬ
 第二節 雨そそく
 第三節 露のそこなる
 第四節 霞におつる・岩間に咽ぶ・払ひはてたる
 第五節 寝覚め夜ぶかき
第五章 定家の漢詩文受容
 第一節 慈円・定家の自氏文集受容
 第二節 建保六年「文集百首」の成立
〔資料〕「文集百首」詩句題関連資料
 第三節「文集百首」の慈円と定家
 第四節 明月記の中の白詩
 第五節 花から有心へ
〔資料〕藤原定家漢詩文受容和歌一覧
第六章 定家の漢詩
 第一節 定家の漢詩初学
 第二節 明月記の中の漢詩
 第三節「謹和給事中賀少男拾遺佳句」詩
 第四節「初冬宿大原山洞庵書懐」詩
 第五節「歓会契遐年」詩
 第六節「韻字四季歌」詩
第七章 定家の草稿・書状・懐紙
 第一節 御室五十首の草稿「春之歌十二首」
 第二節 正治二年九月十三日定家長房勘返状
 第三節 正治二年十月一日定家公経勘返状
 第四節 建暦二年正月書状草案
第五節 建暦二年八月三日内裏和歌御会定家懐紙草稿
 第六節 建仁三年十一月二十二日良経書状
第八章 新勅撰時代
 第一節「煙くらべ」の歌
 第二節 為家の蔵人頭任官と定家
 第三節 新勅撰和歌集の成立
初出一覧
あとがき
索引
著者佐藤恒雄 著
発行年月日2001年05月15日
頁数738頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-1266-1