サドにおける言葉と物
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序文
凡例
第1章 サド的世界の基本原理
第1節 「衝突」
1.〈薔薇〉の衝突
2.原子の衝突と快楽
3.原子から宇宙へ
第2節 「火」とpassion
1.火の魂,火のpassion
2.火のメトニミー
3.善人のアパシー
補注 自由思想における「火の魂」論の系譜
第3節 「切断―細分」化とサド的リベルタンの生き方
1.〈切断―細分〉
2.憐れみとアパティア
3.〈情欲passions〉の前での平等
第2章 サド的世界における言葉と物
第1節 唯物論における言葉と物
第2節 言葉の「衝突」
補注 サド『閨房哲学』のエピグラフの来歴とその運命
第3節 身体と言葉における「細分」化とその原動力
:エネルギ一・電気・火
1.身体と言葉の〈detail〉
2.身体と言葉の「エネルギー」
3.その他の二重語義
第3章 サドにおける自然の声とその代弁者
第1節 自然の声としての「情欲passions」:ルソーにおける「二つの声」
をめぐって
1.聞くことによる善と悪
2.ルソーと「二つの声」
3.理性の声と心の声
補注「ジュリ」から「ジュリエット」へ
第2節 声/代弁者としての〈organe〉
:三つの『ジュステイーヌ』に見る〈organe〉の変遷
1.〈organe〉の多義性
2.三つの『ジュステイーヌ』とorgane
補注 〈organe〉の意味と変遷
第3節 サド的リベルティナージュの頂点:アパティアと原理
1.身体の否定:あらゆるpassionsの否定としてのアパティア
2.原理によるリベルティナージュ
終章 言葉の病理と作品の言葉
1.<音ずれ>の恐怖
2.意味するものと化した世界
3.言葉の病理と作品の言葉
注
書誌
あとがき