序文(田畑 治)
第1章 問題と目的
第1節 広汎性発達障害の概観
第2節 本書の目的
第3節 本書の構成
第2章 広汎性発達障害
第1節 広汎性発達障害とは
第2節 広汎性発達障害の特徴
1. 社会性の障害
2. 言語・コミュニケーションに関する障害
3. こだわりまたは想像力の障害
4. その他の障害
(1)視空間処理の障害
(2)感覚運動統合の障害
(3)情報処理の障害
(4)組織化・系統化の障害
(5)ソーシャルスキルの障害
(6)心の理論の障害
(7)中枢性統合の障害
(8)実行機能の障害
(9)語用論の障害
第3節 広汎性発達障害のライフステージ
1. 乳幼児期
2. 児童期
3. 思春期
4. 青年期
5. 成人期以降
6. まとめ
第4節 広汎性発達障害のアセスメント
1. ウェクスラー式知能検査
2. K-ABC 心理教育アセスメントバッテリー
3. ITPA
4. CARS
5. ロールシャッハ・テスト
第5節 広汎性発達障害への療育
1. 応用行動分析学
2. ロヴァス法
3. TEACCH
4. ソーシャルスキル・トレーニング(SST)
5. 青年期以降
第3章 精神科デイケア
第1節 精神科デイケアとは
第2節 精神科デイケアの役割と効果
第3節 精神科デイケアのプログラム
第4節 精神科デイケアにおけるアセスメント
第5節 広汎性発達障害と精神科デイケア
第6節 筆者のフィールドであるクOリニックデイケア
1. はじめに
2. デイケアの概要
3. Oクリニックデイケアの特色
(1)通常プログラム
(2)臨時プログラム
(3)個別面接
(4)アセスメント
4. 事例
(1)事例A
(2)事例B
(3)事例C
5. 考察5
(1)かかわりが多様であること
(2)担当スタッフを軸にした人間関係作り
(3)自宅以外の場所で過ごすことに関する不安の低減
(4)個別面接
(5)プログラム
(6)デイケアでの課題
第4章 TAT
第1節 TATとは
第2節 実施法
第3節 分析・解釈
1. 欲求―圧力分析4
2. 坪内のTAT 分析・解釈
3. 安香・藤田のTAT分析・解釈
4. 山本のTAT分析・解釈
5. 鈴木のTAT分析・解釈
6. 反応枠組を用いたTAT解釈の試み
(1)問題と目的8
(2)方法
(3)結果と考察
(4)まとめ
第4節 わが国におけるTATの動向
第5章 広汎性発達障害者のTAT反応
第1節 はじめに5
第2節 TATにおける広汎性発達障害者の形式的反応特徴
1. 方法
(1)調査協力者
(2)検査場所
(3)検査材料
(4)手続き
(5)データの整理
2. 結果と考察
(1)主人公の言及
(2)主人公の要求,外界からの圧力,解決様式,結末への言及
(3)内面への言及,感情への言及
(4)導入人物
(5)不一致の言及,印象反応,不確実反応
(6)刺激の知覚,刺激の明細化,質問,絵・写真反応,突発的客観視,自己関与反応
3. まとめ
第3節 TAT反応領域からみた広汎性発達障害者の認知特徴
1. 方法
(1)調査協力者
(2)検査場所
(3)検査材料
(4)手続き
(5)データの整理
2. 結果と考察
(1)各反応領域への認知について
(2)目や表情への着目
(3)D部分を構成する一部分(人や物の一部分)への反応
(4)登場人物の視線の先のアイテムへの反応
3. まとめ
第6章 広汎性発達障害をもつ男性のTAT反応―デイケア前後の比較―
第1節 問題
第2節 方法
1. デイケアの概要について
2. 心理検査について
第3節 事例
1. 事例A(アスペルガー障害)
(1)形式面の特徴における変化
(2)内容面の特徴における変化
2. 事例B(高機能自閉性障害)
(1)形式面の特徴における変化
(2)内容面の特徴における変化
3. 事例C(デイケア利用で変化がみられなかった高機能自閉症をもつ男性)
(1)形式面の検討
(2)内容面の検討
第4節 まとめ
第7章 総合考察
第1節 広汎性発達障害者と精神科デイケア
第2節 TAT にあらわれる広汎性発達障害の特徴
第3節 TATに変化があらわれる側面とそうでない側面
第4節 TAT を取り入れたデイケアの構造
第5節 課題と今後の展望
文献
初出一覧
謝辞