背景
1.はじめに
2.本書の構成
第1章 遺伝カウンセリングにおける研究方法論の検討
1.遺伝カウンセリング
2.医療関連分野における質的研究の検討
3.ナラティヴ・ベイスド・メディスンと病の語り
第2章 ライフストーリーが表すもの
1.ストーリーとはなにか
2.ライフストーリーにおける他者の存在
―ストーリー内の他者とナラティヴにおける他者―
2-1.ストーリー内の他者と自己との関係性
2-2.ナラティヴにおける他者と自己との関係性
3.ライフストーリー研究法
3-1.ライフストーリー法の比較:実証主義・解釈的客観主義と対話的構築主義
3-2.医療分野におけるライフストーリー研究
4.本研究で採用するライフストーリー研究法の決定
第3章 語りの構造
1.ストーリーの構造
2.ナラティヴの構造
第4章 【研究】語りの構造からみる人生の意味づけ
―ルビンシュタイン・テイビ症候群をもつ子の母親らのライフストーリーから―
1.研究目的と意義
2.研究方法
3.分析方法の検討と開発
3-1.ナラティヴに含まれる2つの階層
3-2.「感情」に関する発話の分類についての考察
3-3.ナラティヴの階層
「(イ)話の筋道を省察し,解釈するとともに,聞き手とやり取りをしている階層」の緻密化
3-4.先行研究における指標の検討
3-5.本研究「ルビンシュタイン・テイビ症候群の母親らのライフストーリー」において用いる指標の検討
4.先行研究の検討から開発した,本研究におけるライフストーリーの分析指標の設定
5.ライフストーリーの構成を把握する―ストーリー移行部の検討―
6.プレ分析結果と分析指標の改良
6-1.プレ分析:Aさんのライフストーリーに対し,先行研究から設定した分析指標【1】,【2】に該当する箇所を抽出する
6-1-1.プレ分析:Aさんのライフストーリーの構成
6-1-2.プレ分析:
分析指標【1】「ライフストーリーに対する意味づけ」
分析指標【2】「ライフナラティヴ:ライフストーリー構築プロセス」の抽出結果
6-2.先行研究から設定している指標に,6-1で得た実際のデータにおける結果を加味し,分析指標の改良を行う
6-2-1.プレ分析:分析指標【1】,【2】の抽出結果の提示
6-2-2.日本語談話に適した分析指標への改良
6-2-3.改良版分析の提示
第5章 結果と考察
1.分析【1】ライフストーリーに対する意味づけの結果と考察
1-1.分析【1】:Aさんの結果と考察
1-1-1.指標「1-3 複数のストーリーを比較して述べられる語り手の感情や評価」の分類結果
1-1-2.指標該当発話数の推移の結果・考察
1-1-3.指標に該当する発話内容の考察
1-2.分析【1】:Bさんの結果と考察
1-2-1.Bさんのライフストーリーの構成と,改良版分析指標【1】【2】の抽出結果
1-2-1-1.Bさんのライフストーリーの構成
1-2-1-2.分析指標【1】「ライフストーリーに対する意味づけ」,【2】「ライフナラティヴ:ライフストーリー構築プロセス」の抽出結果
1-2-2. 指標該当発話数の推移の結果・考察
1-2-3.指標に該当する発話内容の考察
1-3.分析【1】:Cさんの結果と考察
1-3-1.Cさんのライフストーリーの構成と改良版分析指標【1】,【2】の抽出結果
1-3-1-1.Cさんのライフストーリーの構成
1-3-1-2.分析指標【1】「ライフストーリーに対する意味づけ」,【2】「ライフナラティヴ:ライフストーリー構築プロセス」の抽出結果
1-3-2.指標該当発話数の推移の結果・考察
1-3-3.指標に該当する発話内容の考察
1-4.分析【1】の総合考察
1-4-1.ライフストーリー中盤のピークが示すもの
1-4-2.ライフストーリーに表れた日本語談話の特徴
1-4-3.分析指標【1】における最終版分析指標の提唱
2.分析【2】ライフナラティヴ:ライフストーリー構築プロセスとの結果と考察
2-1.語り手の解釈が構成されるプロセスの分類
2-2.繰り返されるストーリー
2-2-1.分析【2】繰り返されるストーリーAさんの結果・考察
2-2-2.分析【2】繰り返されるストーリーBさんの結果・考察
2-2-3.分析【2】繰り返されるストーリーCさんの結果・考察
2-2-4.分析【2】繰り返されるストーリー総合考察
2-3.聞き手との直接的な語り
2-3-1.分析【2】聞き手との直接的な語りAさんの結果・考察
2-3-2.分析【2】聞き手との直接的な語りBさんの結果・考察
2-3-3.分析【2】聞き手との直接的な語りCさんの結果・考察
2-3-4.分析【2】聞き手との直接的な語り総合考察
2-4.ライフストーリーにおける「相づち」
2-5.分析【2】の総合考察
3.分析【3】ストーリー内の他者の結果と考察
3-1.分析【3】Aさんの結果・考察
3-1-1.家族との関わり
3-1-2.社会との関わり
3-2.分析【3】Bさんの結果・考察
3-2-1.家族との関わり
3-2-2.社会との関わり
3-3.分析【3】Cさんの結果・考察
3-3-1.家族との関わり
3-3-2.社会との関わり
3-4.分析【3】の総合考察
4.本研究から開発されたライフストーリーの最終版分析指標と,見出されたライフストーリー構築モデルの提示
5.「語りの構造からみる人生の意味づけ―ルビンシュタイン・テイビ症候群をもつ子の母親らのライフストーリーから―」から得られた知見の遺伝カウンセリングへの応用
補足資料 Aさん,Bさん,Cさんのライフストーリーの概要
第6章 総括的討論
1.本研究の総括的討論
2.本研究の意義
3.課題と展望
引用文献
謝辞