博士論文・心理学・教育学など書籍・学術出版社|(株)風間書房

人の発達段階を考慮したものづくり教育の体系化

定価: 10,450 (本体 9,500 円+税)

社会におけるものづくりの理論と実際を概観し、人の時間的発達段階とものづくりのプロセスを2次元的に表現。高度なものづくり技術を日本の学校教育において系統的に学ぶ方法論を体系化した大著。

☆★☆第17回日本生産管理学会学会賞受賞☆★☆

【著者略歴】
大橋和正(おおはし かずまさ)
1976年 山梨大学大学院工学研究科精密工学専攻修了
1977年 大阪大学工学部産業機械工学科研究生(2年間)
1990年 京都大学工学博士
1996年 アメリカ合衆国イリノイ大学客員研究員(8ヶ月間)
現 在 岡山大学大学院教育学研究科教授、工学博士
     この間、岡山大学教育学部附属小学校・校長(兼任)
         岡山大学教育学部・附属学校部長
         岡山大学教育学部・福学部長
         岡山大学大学院教育学研究科・副研究科長
専 門 生産教育、技術教育、生活工学
※略歴は刊行当時のものです※
目次を表示します。
まえがき
第Ⅰ編 序論
 第1章 人の発達段階におけるものづくり教育の必要性
 第2章 ものづくりの流れと生産教育論
 第3章 人のスキル発達段階とものづくり力の育成
 第4章 研究の目的と本書の概要
 第Ⅰ編の文献
第Ⅱ編 ものづくりの考え方を育て、基礎を培う教育
    (小学校高学年から中学校前半の義務教育期間)
 第1章 ものづくりの導入研究
  第1節 からくり仕掛けの動くおもちゃ
  第2節 展開図の表し方
 第2章 ものをつくるための製品の設計
  第1節 ゴム動力のおもちゃ設計
  第2節 モーター駆動のおもちゃ設計
 第3章 からくり機構をもつおもちゃ設計の基礎
  第1節 からくり機構として用いられる機械要素
  第2節 紙を用いた機械要素の工作
  第3節 からくり機構の動きの創造
 第4章 からくりおもちゃの構造設計の基礎
 第5章 ものづくりのための作業の設計
  第1節 機械活用による作業設計
  第2節 人手による作業設計
 第Ⅱ編のまとめと考察
 第Ⅱ編の文献
 参考文献
第Ⅲ編 ものづくりの基礎基本をふまえ、目標を設定して理論化・最適化を考える教育
    (中学校後半から高等学校までの期間)
 第1章 ものづくりの機構・構造設計に関する基礎研究
  第1節 機械要素設計の方法
  第2節 機構解析
  第3節 構造設計の方法
  第4節 機構・構造に基づく製品設計の方法
 第2章 ものづくりの工程計画・製作に関する基礎研究
  第1節 組み付け作業の数式表現法
  第2節 各種工作機械の使用のための作業設計法
 第3章 学校教育におけるものづくり評価に関する基礎研究
  第1節 旋削加工の作業評価に関する研究
  第2節 穴あけ加工の作業評価に関する研究
 第4章 技能上達のための訓練法に関する基礎研究
  第1節 段取作業における作業熟練と訓練法
  第2節 知的複雑労働の作業熟練と訓練法
  第3節 パレット上での段取作業習熟への適用
 第Ⅲ編のまとめと考察
 第Ⅲ編の文献
第Ⅳ編 ものづくりの最適化とともに、方略性ある効率化を考える教育(大学から一般社会人の期間)
 第1章 ものづくりの設計論に関する研究
  第1節 機械の動きの解析法とシミュレーション
  第2節 機械構造の解析法とシミュレーション
  第3節 パルスモーター制御による設計技術
  第4節 ディジタル回路技術の最適設計に関する教材研究
 第2章 ものづくりにおける工程設計の最適化
  第1節 最適な作業工程計画
  第2節 最適な作業編成法
 第3章 ものづくりの動的工程計画法に関する研究
  第1節 マシニングセンタにおける工程計画法
  第2節 単一多能生産システムにおける動的工程計画法
 第4章 技能上達のための動的訓練モデルと訓練法に関する研究
 第Ⅳ編のまとめと考察
 第Ⅳ編の文献

本書に関連する著者の学術論文等
索引
著者大橋和正 著
発行年月日2015年02月20日
頁数318頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2072-7