言語少数派の子どもの継続的認知発達の保障
生態学的支援システムの構築に向けて
定価:
6,600
円(本体
6,000
円+税)
- 目次を表示します。
-
第1章 序論
1.1 言語少数派の子どもに対する教育の現状
1.1.1 言語少数派の子どもに対する学校教育の現状
1.1.2 言語少数派の子どもに対する地域支援教室の現状
1.2 言語少数派の子どもが直面している問題
1.2.1 教科学習の理解困難
1.2.2 母語の喪失
1.3 言語少数派の子どもに対して取り組むべき課題
1.4 本研究の構成
第2章 理論的背景:言語生態学に基づく生態学的支援システム
2.1 本章の概要
2.2 言語生態学に基づく「生態学的支援システム」
2.2.1 言語の生態と言語の生態環境の相互交渉的関係
2.2.2 言語の生態と人間生態の一体化
2.2.3 「生態学的支援システム」
2.3 言語少数派の子どもに関する心理・社会的な領域の関係を捉える理論
2.3.1 心理的な領域における二言語能力の関係を捉える理論
2.3.1.1 言語能力の発達理論
2.3.1.2 二言語相互依存原則
2.3.2 心理・社会的な領域の相互交渉から二言語能力の形成要因を捉える「巨視的モデル」
2.4 言語少数派の子どもに対する「生態学的支援システム」
2.4.1 言語少数派の子どもの「言語能力発達の生態学的見方」
2.4.2 言語少数派の子どもの継続的発達を目指す「内発的発展」
2.4.3 言語少数派の子どもに対する「生態学的支援システム」
2.5 本章のまとめ
第3章 先行研究
3.1 本章の概要
3.2 母語と第二言語の関係を探った研究
3.2.1 学力言語・作文力・読解力における二言語の関係を探った研究
3.2.2 会話力の認知面における二言語の関係を探った研究
3.2.3 本節のまとめ
3.3 母語保持と第二言語習得に影響する要因を探った研究
3.3.1 自己評定によって言語能力を調査した研究
3.3.2 作文力・読解力・会話力を調査した研究
3.3.3 本節のまとめ
3.4 母語による言語活動の実態に注目した調査・研究
3.4.1 母語の使用状況・母語保持教室を報告した調査・研究
3.4.2 母語を活かした教科学習支援を報告した研究
3.4.3 本節のまとめ
3.5 本章のまとめ
第4章 研究の目的と課題
4.1 これまでの流れ
4.2 本研究の目的と課題
4.3 研究1~4の分析内容
第5章 研究1~3:言語少数派の子どもに必要な言語的支援―言語と言語、言語と言語活動の関係
5.1 問題
5.2 研究方法
5.2.1 対象者
5.2.2 調査材料
5.2.3 調査の手続き
5.2.4 会話力の評価
5.2.5 「母語による言語活動」に関する項目
5.3 研究1:母語と日本語の会話力の認知面の関係―言語と言語の関係
5.3.1 問題
5.3.2 研究方法
5.3.3 結果と考察
5.3.3.1 母語と日本語の会話力の概観
5.3.3.2 母語と日本語の会話力の認知面の関係
5.3.3.3 日本語の会話力の認知面と来日年齢・滞日年数の関係
5.3.4 研究1のまとめ
5.4 研究2:母語の会話力の認知面と母語による言語活動の関係―言語と言語活動の関係
5.4.1 問題
5.4.2 研究方法
5.4.3 結果と考察
5.4.3.1 母語の会話力の認知面と母語による言語活動の関係
5.4.3.2 母語の会話力の認知面と来日年齢・滞日年数の関係
5.4.4 研究2のまとめ
5.5 研究3:母語・日本語の会話力の認知面と母語による言語活動の関係―言語と言語活動の関係
5.5.1 問題
5.5.2 研究方法
5.5.3 結果と考察
5.5.3.1 母語による言語活動と二言語会話力の認知面の関係
5.5.3.2 母語の読み書きの下位項目と二言語会話力の認知面の関係
5.5.3.3 母語による教科学習と二言語会話力の認知面の関係
5.5.4 研究3のまとめ
5.6 研究1~3のまとめ
第6章 研究4:言語少数派の子どもの生活の中における言語活動の展開様相に関する研究―言語・言語活動・人間活動の一体化
6.1 問題
6.2 研究方法
6.2.1 研究対象
6.2.2 分析方法
6.3 結果
6.3.1 来日直後の言語活動のネットワーク
6.3.2 来日半年の間の言語活動のネットワーク
6.3.3 来日半年後の言語活動のネットワーク
6.4 考察
6.4.1 言語活動のネットワークの広がりの意義
6.4.2 言語活動のネットワークの広がりを促したもの
6.4.3 言語活動のネットワークの広がりから得られる示唆
6.5 研究4のまとめ
第7章 結論
7.1 本研究のまとめと考察
7.1.1 研究1~4のまとめ
7.1.2 言語・言語活動・人間活動の一体化による内的・外的ネットワークの相互交流
7.2 言語少数派の子どもに対する生態学的支援システムの構築への示唆
7.3 今後の課題
参考文献
本文に関する既発表論文
参考資料
謝辞