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英語学力の経年変化に関する研究

項目応答理論を用いた事後的等化法による共通尺度化

定価: 6,050 (本体 5,500 円+税)

過去に実施された膨大なテストデータを経年比較が可能となる様項目応答理論を用いて事後的尺度の等化を実施。現場の教育に資する英語学力の経年変化を明確化する。

☆★☆第54回(2015年度) 一般社団法人 大学英語教育学会賞(学術出版部門)☆★☆
目次を表示します。
はじめに
第1章 序論(研究の背景と目的)
 第1節 研究の背景
  1.学習指導要領の改訂と「コミュニケーション」能力育成の方針
  2.「コミュニケーション」という用語をめぐる学校教育現場の誤解と混乱
  3.外国語科授業時数及び学習内容の削減
  4.学力低下懸念と実証データの不在
  5.教育課程実施状況調査及び国際的な学力調査の結果
  6.学力変化をとらえるための測定理論と課題
 第2節 本研究の目的
 第3節 本書の構成
第2章 学力テストの「事後的等化法」の提案
    (既存テストの得点をテスト間で比較可能にする方法)
 第1節 本章の目的
 第2節 項目応答理論を用いた事後的等化のデザイン
 第3節 事後的等化の手順
 第4節 実データを用いた等化実験(パイロット・スタディ)
  1.目的
  2.方法
  3.結果と考察
第3章 英語学力の共通尺度化と経年変化
    (学習指導要領実施効果の一検証)
 第1節 本章の目的
 第2節 英語学力テストの妥当性の検討
  1.テストの構成と内容
  2.妥当性の評価
 第3節 「事後的等化法」による英語学力の共通尺度化
  1.テストの一次元性の確認
  2.項目応答モデルによる項目パラメタ値の推定
  3.等化用テストの編集と実施
  4.等化係数の算出
  5.共通尺度上での能力値推定
 第4節 英語学力の経年変化
  1.高等学校入学時における英語学力の経年変化
  2.学校単位での英語学力の経年変化
  3.継続受検校における英語学力の経年変化
 第5節 考察(英語学力の経年変化と学習指導要領実施との関係)
第4章 共通尺度上での項目分析と項目プールの活用
    (テストの評価と学力の伸びの可視化)
 第1節 本章の目的
 第2節 項目分析からわかるテスト改善の方向性
  1.項目パラメタ値(識別力,困難度,当て推量)の年度間比較
  2.項目パラメタ値(識別力,困難度,当て推量)の領域間比較
  3.テスト情報量の年度間比較
  4.項目プールの構築
 第3節 項目プールの活用による学力の伸びの可視化
第5章 総括と展望
 第1節 本研究のまとめと意義
 第2節 今後の課題(教育的示唆)
 第3節 今後の研究の展望
各章の要約
引用文献
付録
 付表1:問題形式
 付表2:サンプル問題
 付表3:因子負荷量一覧(項目削除後)
 付表4:各学校の英語学力特性値(高校入学時)平均の経年変化
 付表5:領域別項目パラメタ値(識別力,困難度,当て推量)一覧
     (項目プール)
謝辞
著者斉田智里 著
発行年月日2014年02月20日
頁数158頁
判型 A5
ISBNコード978-4-7599-2025-3